声優か、YouTuberか
──みなさんは声優でありながらYouTube活動を行っていますが、「声優」と「YouTuber」というまったく異なるビジネスモデルについて、どのように受け止めていますか。YouTube活動は、ご自身の中にどのように位置づけているのでしょうか。
伊藤彩沙 うーん、自分たちのやったことがダイレクトに返ってくるのはすごく嬉しいなと思います。畑を自分たちで耕して、育てて、そして食べるような自給自足の感覚は、YouTubeだとより強くあるのかな。やっぱりゼロからやっているので。
佐々木未来 やったらやった分、動画出したら出した分の成果が返ってくる。
愛美 得られるものもやっぱり大きいよね。例えば、頑張ってやっても数字は先月より下がったという時でも、編集とかディスカッションをするなかで確実に気づきや学びが常々あるから。
佐々木未来 達成感があります。YouTubeアナリティクスのデータを見ても、今はほぼ100%私たち自身がやったことの成果で、それが目に見えて数字とかグラフに表れるのが、声優の仕事だとあまりない経験というか。
愛美 やりがいがあります。
──今までは「声優」だったのが、YouTubeも始めたことで、ご自身の肩書きのウェイトはどうなっていますか。
佐々木未来・愛美・伊藤彩沙 ええー?
伊藤彩沙 私、結構、声優が100かもしれない。
佐々木未来 いや、わかるよ。声優です。
伊藤彩沙 YouTubeは「やりたいことやってる」というか。趣味寄りなのかな。
佐々木未来 もちろん本気でやってるけど、「YouTuber」 と言われるとそれもまた違うのかな、みたいな。YouTuberさんはYouTuberさんでまた別に存在してるし、本当にそれで食べてる方もいるから、そうなるとやっぱり自分は「声優」かなと思います。
愛美 声優業の傍ら、趣味で動画を出させていただいてるという感じかもしれません。スケジュールも、本業に影響がないように、自分たちの仕事の隙間でやってるので。
──そういう位置付けなのですね。みなさんの視点から、声優のYouTubeチャンネルで気になっていたり、参考にしたりしているチャンネルはありますか?
愛美 白井悠介さんのチャンネルは3人でよく見ます。「声優」っていうワードを使った動画はどんなのやってるかな、とか。
佐々木未来 初期はあみたちゃん(前島亜美さん)の動画とか参考にしてましたね。ASMRがすごい!
チームY初アルバムはクラファンで! リターンは抱き枕!?
──今年3月の第2回ファンミーティングでは、チームY初のアルバム制作を目指してのクラウドファンディングが行われることが発表されました。クラウドファンディングという形を取るのが実にチームYらしいなと感じたのですが、アルバム制作に際してクラウドファンディングを行うことにした理由やきっかけは何ですか?
伊藤彩沙 チームYで、「歌ってみた」動画もそうですし、ファンミーティングでも結構な曲数のカバー曲を歌う機会がありました。その時、「チームYの音楽活動はいろんな可能性を秘めているのでは?」と思ったんですよね。
3人の歌声や表現の違いもそれぞれあるので、「音楽制作したら楽しいかも」の思いがあって。
愛美 そうですね。そして自主制作ユニットでもあるので、大変だろうけど、クラウドファンディングでやってみるかということになりました。
──クラウドファンディングについてヤングマンに相談する配信を行った際に、ヤングマンからの意見を早速取り入れて「クラウドファンディングについて相談する専用Discordサーバーの設置」が行われたのも、たいへんチームYらしい展開で印象的でした。
佐々木未来・愛美・伊藤彩沙 そうですね。
愛美 事務所も寛容で本当にありがたいです。クラファンもOKだし、DiscordサーバーもOKだし、許してもらえたので「じゃあやろう!」と動き出しました。
佐々木未来 確かにそれは大きいかもね。「響」っていう(チームYが所属する)声優事務所の特性。
伊藤彩沙 確かに、自主性を重んじる社風が活かされてる。
──返礼品に関してもすでにたくさんの意見が寄せられていますが、現時点で出ている案の中で、特に気になっているものはありますか?
愛美 自分たちでアイデアを出したものにはなるんですけど、抱き枕カバーとか。絶対やりたいかも。
──本当ですか?
佐々木未来 まず、そんなに声優さんでやってる人がいない。あと、チームYだったら、今までの抱き枕とは方向性の違う「面白抱き枕」ができそうな気がしまして。
伊藤彩沙 3人の抱き枕にしようよ!
愛美 3面の抱き枕とか。
佐々木未来 新しい! 他にもやりたいやついっぱいあるんだよな……。やっぱり「家に届けに行く」とか。
伊藤彩沙 思ったより家に来てほしい人が多くて、驚きました。
──私も「私ならこれ絶対応募する!」と思いました。
佐々木未来・愛美・伊藤彩沙 ええー!
伊藤彩沙 だって私だったら嫌ですもん! 散らかってるから…(笑)。でも、帰った後に家が思い出の場所になるってことなのかな。
愛美 あとは、みころんのお見合い企画……。一番やりたいくらいな感じある。いや、やるかやらないか、まだ全然わからないですけども。
伊藤彩沙 私、お見合い系企画とかすごく好きなんですよ。
佐々木未来 そうなったらね、動画回させてもらいますけど。
──佐々木さんご自身もやぶさかではない感じですか?
佐々木未来 全然、ちゃんと着物着て行きます(笑)。
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