“VTuber×SF×終末世界ADV(アドベンチャーゲーム)”と銘打ったゲーム『Near-Death-Expedition』が、Steamで12月30日(月)に発売される。
制作は創作サークルの『縋想』プロジェクト。
『Near-Death-Expedition』は、架空のVTuber・終乃りんねを 「通話モード」と「配信モード」でプロデュースするアドベンチャーゲーム。
動画の企画や活動のディレクションをおこないながら、“終末系VTuber”を名乗る謎めいた少女との物語が展開される。
記憶を失ったVTuberの配信をサポートして物語を展開する『Near-Death-Expedition』
『縋想』プロジェクトは、佐薙概念さん(シナリオ・演出を担当)、竹馬あおさん(システム・サウンドを担当)、イラストレーターの犬吠埼いつきさん(キャラクターデザイン・イラストを担当)の創作プロジェクト。過去にはノベルゲーム『ハルジオンは雨と咲く』を発表している。
『Near-Death-Expedition』のメインキャラクターは、過去の記憶の一切を失っている“終末系VTuber”終乃りんね。自身のことを知る人物へとアクセスするため、配信活動を行っているという。
ゲームは、終乃りんねとチャットや通話をしながらストーリーを進める「通話モード」と、通話モードで練った内容をもとに雑談から歌枠、ASMRなどの配信をおこなう「配信モード」で進行。
ストーリーが進行するにつれて不安定なアイデンティティを吐露する終乃りんねの本当の目的や、主人公の暗くて苦い過去などが明らかになっていく。
【終乃りんねのプロフィール】
身長:160cm
趣味:たまに美味しい保存食を見つけること
終末世界を旅する少女。
ねこに似た謎の生物(名前は『非常食』)と一緒に、廃電車の中から配信を行っている。
性格はマイペースで、感情の起伏は少ない。出典:『Near-Death-Expedition』公式サイト
シナリオ担当は岩波の書籍『VTuber学』へのコラム執筆や、同人音声レビュー誌を主宰
シナリオとプロデュースを担当する佐薙概念ことペシミさんは、近年の青春小説に“ブルーライト文芸(※)”というジャンル付けをし、スポットライトを当てたことで知られる人物。
(※)ブルーライト文芸:ペシミさんは「青っぽい、もしくはオレンジっぽくてエモい表紙のライト文芸」と説明している。
岩波書店が8月28日(水)に刊行する書籍『VTuber学』にもコラムを寄稿。
また、同人音声やASMRをレビューする同人誌『この同人音声がすごい!』を主宰。8月に開催される「コミックマーケット104」(C104)でも、『この同人音声が聴きたい!vol.2』の頒布を予定している。
今回のシナリオには、そうした佐薙概念さんの知見が盛り込まれているようだ。
佐薙概念さんは自身のXでも、「内容面でも技術面でも、自分のこれまでを全て詰め込んだ魂のゲーム」と綴っている。
『Near-Death-Expedition』はWindowsとMac向けに、SteamとBOOTHで販売。価格は1000円を予定している。
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