valknee、EASTAらラッパー10人の“幼少期”がテーマのインタビュー集『LIFE HISTORY MIXTAPE』刊行

valknee、EASTAらラッパー10人の“幼少期”がテーマのインタビュー集『LIFE HISTORY MIXTAPE』刊行
valknee、EASTAらラッパー10人の“幼少期”がテーマのインタビュー集『LIFE HISTORY MIXTAPE』刊行

ラッパーたちのインタビュー集『LIFE HISTORY MIXTAPE 01』/画像はすべて販売サイト「まわる書房」から

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ラッパーたちへのインタビュー集『LIFE HISTORY MIXTAPE 01』が、6月に刊行されました。

EASTAさん、Flashy Nakedさん、Joseph Blackwellさん、TOFUさん、valkneeさん、SOMAOTAといったラッパーたちの、幼少期のエピソードが収録されています。

子供の頃の話という点がユニーク。日々の生活をリリックに落とし込むラッパーたちの過去、バックグラウンドを知ることができる書籍として、話題になりつつあります。

『LIFE HISTORY MIXTAPE 01』書影

『LIFE HISTORY MIXTAPE 01』裏表紙

そんな本書を手がけたのは、ABEMAのオーディション番組「ラップスタア」のディレクターでもある菊池謙太郎さんです。

なぜ慣れ親しんだ映像メディアではなく書籍だったのか? そもそも企画を思いついたきっかけは? 本書が刊行されるまでの経緯をお聞きしました。

スペースシャワーTVでキャリアがスタート ABEMA「ラップスタア」にも関わる

──まず菊池さんについてお聞かせください。音楽関係、テレビ、イベントなど、幅広く映像に携わるお仕事をされているという認識でよろしいでしょうか?

菊池謙太郎 はい。媒体は限定しておらず、そのとき自分に合った仕事をくれる人と仕事をしています。

──もしよろしければ、代表的なお仕事について教えていただけますでしょうか?

菊池謙太郎 代表的な仕事は、お笑いコンビ・エレキコミックにまつわるライブや番組、配信コンテンツの映像制作です。今回の書籍に一番関わりが深いのは、ABEMAで放送されてきた「ラップスタア」という番組だと思います。

こちらでは数人いるディレクターのうちの一人として、取材や編集などの仕事をさせてもらっています。

もともとディレクターとしてのキャリアは音楽専門チャンネル・スペースシャワーTVで始まり、経験を積ませてもらいました。

「過去を知ることで楽曲をより楽しむことができるはず」

──では『LIFE HISTORY MIXTAPE 01』に聞かせてください。本書にはラッパーたちの幼少期のエピソードが掲載されていますが、今回valkneeさんら10人に話を聞いた理由、共通点などはありますか?

菊池謙太郎 私がこれまでに関わった番組や出会った人から繋いでもらったラッパーたちです。続編もそのような人選になる予定です。

──続編楽しみです。「ラッパーたちに子どもの頃の話を聞く」というテーマにしたのはなぜでしょうか?

菊池謙太郎 単純に私が「子どもの頃のエピソード」が好きだといういうのが一つ。

もう一つは、ラッパーが書くリリックには人生が反映されているはずなので、過去を知ることで楽曲をより楽しむことができるはずだと思ったからです。


インタビューページには写真も差し挟まる

映像メディアではなく書籍を選んだ理由と、『東京の生活史』の影響

──慣れ親しんだ映像メディアではなく、書籍を選ばれたのはなぜでしょうか?

菊池謙太郎 印刷された文字を読むという体験で伝えるのが相応しい内容だと思ったのと、カメラを向けないことで生まれる会話や空気があると思っているからです

でも、自分にとっての新しい刺激的な体験を求めていただけかもしれません。

──本書を手に取った読者には、菊池さんも聞き手として参加された書籍『東京の生活史』(岸政彦さんが編纂したインタビュー集。一般公募の聞き手による、東京にゆかりのある150人のインタビューを収録)と絡めてSNSに感想を投稿されている方もいました。インスパイアされた点もありますか?

菊池謙太郎 インスパイアされた点もあるどころか、もしも自分が生活史集をつくるとしたら……と妄想し、できあがったのが『LIFE HISTORY MIXTAPE』です。

聞き取りの心構えや、文字組みのシンプルなデザインも影響を受けたと思います。

──『東京の生活史』への参加が、『LIFE HISTORY MIXTAPE』の制作を決めたきっかけだったと。

菊池謙太郎 番組のディレクターをしていると、時間の制約など様々な理由で面白いのに世に出ない素材に直面することが多くあります。

そういった、多くの人には伝わりにくいかもしれないけど、何だか面白い気がするものを世に出せる媒体があればいいと思っていました。

シンプルな文字組みで構成された『LIFE HISTORY MIXTAPE 01』

菊池謙太郎 のちに『東京の生活史』の聞き手公募があり、もし受かったら頭の中にあったアイデアを実際につくり始めてみようと思って応募してみました。

いざ参加したら、聞き取りの体験から書籍になる過程まで、めちゃくちゃ楽しく学びも多いものでした。なので、これが制作を決めたきっかけの一つだと思います。

ECサイト、今野書店などで販売中の『LIFE HISTORY MIXTAPE 01』

『LIFE HISTORY MIXTAPE 01』は、ECサイト「まわる書房」(外部リンク)のほか、神田・stacks bookstoreや高円寺・蟹ブックス、西荻窪・今野書店、神田ポートビルで取扱中。最新情報は公式Xまで。

『LIFE HISTORY MIXTAPE 01』の語り手(敬称略)

EASTA/Flashy Naked/TOFU/Natural P/ratiff(Neibiss)/Joseph Blackwell/Ganafii/Tepa Roucci/SOMAOTA/valknee

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