映画撮影とTRPGに共通する、自分だけでは描けない物語
──制作発表配信では、ロケ撮影を行うかもとおっしゃっていましたが、実際に行われたのでしょうか?
ディズム スタジオ周りで色々と素材を撮ってもらいました。持っている人脈を総動員して、今も制作を進めています。
驚天動地倶楽部の動画を編集してくださっているわかるさん、『カタシロRebuild』でお世話になった音響さん、舞台『AGASA』でお世話になった撮影チームの皆さんなど、様々な方の力を借りていますね。
──撮影にあたっては、コンテを作成するなど、ディズムさんの方から「こういう画にしてほしい」というオーダーはあったのでしょうか?
ディズム 基本的には全部お任せしています。
はたから見たらこだわりがないようにも見えると思います。ですが、その道のプロの方々が協力してくれているので、その人たちが手がけたものには、何かしらの意図があるはずなんですよ。
それはもしかしたら僕の意図とは違ったものかもしれない。でも、それらを結集することで、僕の脳みそだけではつくり出せない何かが出来上がるかもしれない。まさにTRPGがそういうものですよね。
ディズム このやり方は、もちろん全くうまくいかない可能性も秘めています。
それでも、ライブ感を持ってそれぞれが信じて託してくれたものをまとめあげていくという、僕にしかできないやり方で乗り切っていきたいと思います。
次につくるとしたら『〇〇』の舞台?
──映画という新たな舞台への挑戦を経て、今後つくっていきたい作品の構想などは生まれましたか?
ディズム 僕のつくったシナリオの中に『忘れじの理想郷』というものがありまして。これを舞台化したいですね。
ディズム 歌や踊りをつけつつ、プレイヤー役を3人キャスティングして、その3人には台本なしで演じてもらう。ずっとやりたいと思っているので、今年か来年には実現したいですね。
『カタシロReplica』極限の状況下で出された答えを堪能してほしい
──最後に改めて、今回の『カタシロReplica』はどのような作品になりましたか?
ディズム 『カタシロ』の魅力は、その人にしか出せない答えと、そこに辿り着くまでの過程を見ることができる部分にあります。
『カタシロReplica』では、よりつくり込まれたセットや空気感によって、「患者」役のみなさんが極限の状況下で出した答えがよりリアリティを持って表現されています。
これまでの『カタシロ』ともまた一味違ったものになっていると思うので、ぜひ堪能していただきたいです。
そして僕自身、TRPGを全く知らないという人がこの作品を見た時、どのように感じるのかが知りたい。みなさんの感想をお待ちしています。
※記事初出時、一部記述に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。
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4件のコメント
小林優介
コメントありがとうございます。KAI-YOU編集部の小林です。
ご指摘いただきありがとうございます。
大変失礼いたしました。該当箇所の記述は先ほど訂正いたしました。
どうぞよろしくお願いいたします。
匿名ハッコウくん(ID:10409)
記事楽しく拝読させていただきました。
「惹きつけられる物語を即興で生み出す力」の章の中で声優「相馬愛奈さん」と記載がありますが、上演スケジュールでは「相羽あいなさん」になっています。
個人のお名前なので、お手数ですがご確認いただけますでしょうか。
小林優介
コメントありがとうございます。KAI-YOU編集部の小林です。
ご指摘いただきました件、大変失礼いたしました。
先ほど訂正いたしました。
どうぞよろしくお願いいたします。