「爆弾低気圧」の認識、間違ってるかも? ウェザーニュースが誤認を注意喚起

気象用語としての「爆弾低気圧=暴風が吹き荒れる」

一方で、ニュースや天気予報でもたまに聞くことがある「爆弾低気圧」。気象用語としてのそれは、もっと強い意味で使われているようです。


ウェザーニュースのWebサイトの説明によると、以下のようになります。

「爆弾低気圧」とは、英語のBomb cycloneを訳したもので、急速に発達する温帯低気圧のことを言います。低気圧は発達すれば気圧が下がるわけですが、その下がり方が

24hPa ✕ sinφ/sin60° (φ:緯度 )

より大きくなるものをこのように呼んでいます。Webサイト・ウェザーニュースの「爆弾低気圧 知られざる暴風被害の歴史」から

この爆弾低気圧が発生すると、広範囲で暴風が吹き荒れる状況が予想されます。その影響で交通機関が乱れ、倒木や風に運ばれる飛来物の危険もあるため、外出は控えたほうが良いようです。


一般的に使用される爆弾低気圧と同じく気圧が下がる点で共通していますが、その度合いがより激しいわけですね。頻繁には起こらないほどの気圧の低下と認識しておけば間違いないでしょう。


すでに一般化している爆弾低気圧という言葉を、知人とのおしゃべりや普段のSNSへの投稿で使わないようにする必要はないと思います。しかし、時と場合によっては、その言葉が意味するものにアンテナを張った方が良いかもしれません。


ちなみに、ウェザーニュースを運営する株式会社ウェザーニューズ創業のきっかけも、実は爆弾低気圧。1970年、福島県小名浜港に停泊していた貨物船が、爆弾低気圧による強風とうねりで転覆し15名が犠牲となった事故をきっかけに、ウェザーニューズ社は設立されました(外部リンク)。

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