TikTok運営会社、ユニバーサルミュージックとの契約決裂を受け「虚偽の語り口」と反論

TikTok運営会社、ユニバーサルミュージックとの契約決裂を受け「虚偽の語り口」と反論
TikTok運営会社、ユニバーサルミュージックとの契約決裂を受け「虚偽の語り口」と反論

Alexander Shatovが撮影した写真

短尺動画プラットフォーム・TikTokが、契約更新が決裂した多国籍音楽会社・Universal Music Groupの声明を受け、声明を1月31日(以下、すべて現地時間)に公開した。

Universal Music Groupは30日、「何故、TikTokに待ったをかけなければならないのか」と題した声明を発表。TikTokが以前の契約よりも低い金額で「脅迫」してきたと激しく非難していた。

これに対しTikTokは、「Universal Music Groupがアーティストやソングライターの利益よりも自分たちの欲望を優先したことは悲しく、残念です」と反論している。

Universal Music Groupの声明は「虚偽の語り口とレトリック」であると主張

30日に発表された声明の中、Universal Music Groupは、TikTokとの契約更新のための協議において、「アーティストとソングライターへの適切な報酬」「AIの悪影響からのアーティストの保護」「TikTokユーザーの安全」という3つの問題について話し合われたと説明。

TikTokがそうした問題について対策せず、TikTokがプラットフォームの力を利用し、弱い立場にあるアーティストやソングライター、ファンを軽視した取引を認めさせようとしてきたと非難していた。 これを受けてTikTokは、Universal Music Groupの声明は「虚偽の語り口とレトリック」であると主張。

自らを、「才能ある人を無料でプロモーションする/発見する手段として機能」する10億人を優に超えるユーザーを持つプラットフォームであるとし、その「強力なサポートから離れることをUniversal Music Groupが選択した」のだと強調した。

また、他のすべてのレーベルやパブリッシャーとは「アーティストファースト」の契約を結ぶことができているとも状況を説明。

Universal Music Groupの行動は利己的であり、アーティスト、ソングライター、ファンにとって最善ではないと反論している。

すでに検索非表示やミュートの対応が始まる

TikTokとUniversal Music Groupの契約は1月31日で終了。

すでにTikTok上では検索結果にUniversal Music Group所属アーティストの楽曲が表示されず、既存の動画もミュートになるなどの対応が順次取られている。

Universal Music Groupの所属アーティストとしては国内に限っても、Adoさんや椎名林檎さんなどの名前が挙げられる。

海外でもケンドリック・ラマーさんやアリアナ・グランデさんなど有名アーティストが所属する事務所だけに、今回の交渉決裂による影響は甚大だ。

(※)記事初出時、一部記述に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。
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