劇場アニメ『かがみの孤城』金曜ロードショーで地上波初放送

劇場アニメ『かがみの孤城』が、日本テレビ「金曜ロードショー」で2月9日（金）に放送されることが決定した。

第46回日本アカデミー賞・優秀アニメーション作品賞にも選ばれた作品が、地上波で初放送される。

辻村深月原作、劇場アニメ『かがみの孤城』

劇場アニメ『かがみの孤城』は2022年12月に公開された作品。

累計発行部数200万部突破。2018年に史上最多得票数で本屋大賞を受賞した辻村深月さんによる原作小説を、『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ！オトナ帝国の逆襲』などで知られる原恵一監督が映像化した。 本作の主人公は不登校の中学生・こころ。彼女はある日、突然光りはじめた部屋の鏡から不思議な孤城に迷い込み、自分と似た境遇にいる6人の中学生と知り合う。 さらに“オオカミさま”と呼ばれる狼のお面をかぶった少女が現れ、「城に隠された鍵を見つければ、どんな願いでも叶えてやろう」「ただし、願いを叶えられるのはこの中の1人だけ」だと告げられる。

期限は約1年間。戸惑いながらも心通わせる7人が、鏡の中の城で鍵を探し求める物語になっている。

劇場アニメ『かがみの孤城』の注目ポイント

注目ポイント①：謎の少女「オオカミさま」

鏡の中の城にこころを含め7人を招き入れたのは、オオカミのお面を被った謎の少女。「鍵を見つければ願いが叶う」という鏡の中の城のルールの他にも、ヒントも教えてくれる。 あどけない一面や可愛らしい一面もある謎めいた存在。目的は何なのか？ 正体は？ すべてがミステリアス。

声を演じた芦田愛菜さんは、お面で表情が見えない分セリフにどういった感情を乗せるべきか悩みながら演じたそう。

注目ポイント②：「鏡の中の城」とは？ なぜこの7人が選ばれたのか？

宮殿のような内装、大きな暖炉の部屋、大理石の床などが特徴的な鏡の中の城。どこかファンタジックな異世界に集められた7人は、ここで願いの叶う鍵を宝探しすることになる。

そもそもなぜこの7人だったのか？ これも映画全体を通しての大きな謎として解き明かされていく。

なお、鏡の中の城をデザインしたのはアニメ「攻殻機動隊 SAC_2045」シリーズのキャラクターデザインなどもつとめたイラストレーターのイリア・クブシノブさん。

原恵一監督は城の内装をデザインしていくにあたり、ヨーロッパの城を知るイリヤさんの視点が欲しかったという。

注目ポイント③：現実世界とのリンクは？

城の中で同じ時間を過ごしながら打ち解けあう7人の中学生。ある時1人を除く全員が同じ中学校の生徒であることが判明する。 同じ学校であれば、現実世界でも会えるのではないかと期待するが、現実世界の中学校に登校しても7人は会うことができなかった……。

節々がどこか噛み合っていない会話にヒントがあるのか。彼らは現実世界で出会うことができるのか？

絡み合う7人の人生、オオカミさまの正体、全ての謎が解けると心動かされる感動のストーリーが明らかになる青春群像劇×謎解きミステリーが魅力の本作。

不登校の子どもや友人関係にままならなさを感じている人、居場所がないと悩む人たちに寄り添う感動作になっている。

【画像】劇場アニメ『かがみの孤城』場面カット ©2022「かがみの孤城」製作委員会