インディーゲーム開発者のKazuhide Oka(岡一秀)さんが、自身の手がけた終末世界アドベンチャーゲーム『ナツノカナタ』を小説化し、河出書房新社から12月15日(火)に刊行する。
原作ゲームの物語をベースに、読み物として楽しめるように書き直した作品で、Kazuhide Okaさんにとって初の小説となる。
刊行にあわせて、小説の冒頭部分をゲームとして体験できる『ナツノカナタ ―PROLOGUE―』も、PCゲームプラットフォーム・Steamで無料配信される。
終末世界を旅する少女との交流を描く『ナツノカナタ』
『ナツノカナタ』は、2022年8月に正式リリースされた無料のテキストアドベンチャーゲーム。Steamではユーザーレビューで高評価を獲得している。
プレイヤーは、祖母の遺品である古いコンピューターを通じて、謎のパンデミックによって崩壊した世界を旅する少女・ナツノと出会う。
自分が暮らす世界とは異なる終末世界の少女たちと、画面越しに会話を重ねながら、その世界に隠された謎を解き明かしていく。
2024年6月には、新たなキャラクターや物語などを追加した完全版『ナツノカナタ beyond』も発売された。
『プラトニカ・スペース』などで知られるインディゲームクリエイター・Kazuhide Oka
今回の小説版では、主人公の栞(しおり)がナツノやアカネ、イツカと交流し、謎の病に苦しむ彼女たちを救おうと奮闘する物語が描かれる。
Kazuhide Okaさんはこれまでに『午前五時にピアノを弾く』などの作品を開発。近年はKAMITSUBAKI STUDIOのゲーム×音楽プロジェクト「ANMC(アノマチ)」で、『ムーンレスムーン』『プラトニカ・スペース』を手がけている。
今回の小説の発表に際しては、スペシャルPVも公開。PVのイラストはぐらふぃーさん、映像は八重幸さんが担当している。
書籍の装画はぴおてぐさん、装丁は野条友史さん(buku)が手がけた。
『都市伝説解体センター』ハフハフ・おでーんが帯コメントを寄稿
小説『ナツノカナタ』の帯コメントは、ミステリーアドベンチャーゲーム『都市伝説解体センター』を手がけた開発チーム・墓場文庫のグラフィッカー/デザイナーであるハフハフ・おでーんさんが担当。
Kazuhide Okaさんの才能に対する同業者としての嫉妬と、物語への愛情を綴り、「憎い。」と締めくくる推薦文を寄せている。

『ナツノカナタ』書影
また、ハフハフ・おでーんさんは11月6日、自身のXでKazuhide Okaさんとの初対面を回想。
2024年の国内インディーゲーム展示イベント「ゲームパビリオン」で、Kazuhide Okaさんに『午前五時にピアノを弾く』が好きだと挨拶したところ、「都市伝説解体センターだぁ?ぶっ倒してやっからなぁ?」と言われたと、冗談交じりに明かした。
この投稿に対し、Kazuhide Okaさんは「そんなこと言ってない!!はず! (近しいことは言った)」と反応。
今回の帯コメントへの感謝も伝えており、2人のクリエイターによるユーモラスなやり取りが交わされている。
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