中国史上の宮殿・後宮を舞台にした小説アンソロジー『中華後宮SFアンソロジー アンドロイド后妃は電気羊車の夢を見るか?』が12月5日(土)に刊行される。
中国出身のSF作家・梁清散さんが立ち上げた新島嶼出版社の刊行第1弾で、編集/翻訳は大恵和実さんが担当。
陸秋槎さん、柴田勝家さん、十三不塔さんら11人の作家が参加する。
春秋時代から清末まで、11人の作家が中国の後宮をSFで描く
『中華後宮SFアンソロジー アンドロイド后妃は電気羊車の夢を見るか?』は、春秋時代から清末までの中国史上の後宮を舞台にした11作品を収録する短編集。
異能力バトル、歴史改変、ファーストコンタクト、タイムループなど、様々なSFの手法を用いて、皇帝や后妃など数千人の居住地である後宮を描く。
収録作品には、後宮で生きる女性たちの苦悩や怨恨を扱うものから、ユーモラスな作品まで含まれるという。
表題作「アンドロイド后妃は電気羊車の夢を見るか?」を執筆したのは、中国出身の小説家・陸秋槎さん。
書名は、フィリップ・K・ディックさんのSF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を思わせるもの。「羊車」は皇帝が後宮を巡る際に用いた乗り物の名称だ。
収録作品と参加作家は以下の通り。
「東施の後宮」千葉ともこ
「アンドロイド后妃は電気羊車の夢を見るか?」陸秋槎
「薔薇幻想譚」宮園ありあ
「迷楼鏡」立原透耶
「万乗に代わり風を観る」勝山海百合
「時路平安」柴田勝家
「漢化都市」田場狩
「改道」梁清散
「天京の宦官」藤井太洋
「閨中之曲、掌中之玉」十三不塔
「旋状銃」林譲治
なお、陸秋槎さんと梁清散さんの作品は、大恵和実さんが日本語に翻訳している。
中国SF作家・梁清散が立ち上げた新島嶼出版社の第1弾
本書の編集を手がけた大恵和実さんは、中国SF作品の翻訳やアンソロジーの編纂に携わる翻訳家/アンソロジスト。
これまでに『中国史SF短編集 移動迷宮』『日中競作唐代SFアンソロジー 長安ラッパー李白』を編纂。『宇宙大将軍侯景SFアンソロジー 梁は燃えているか』では、藤吉亮平さんと共同で編集を担当している。

『日中競作唐代SFアンソロジー 長安ラッパー李白』書影/画像はAmazonより
今回の発行元となる新島嶼出版社は、中国出身で、歴史SFクラブの共同創設者の一人でもある梁清散さんが立ち上げた出版社。
中国SFと日本の読者をつなぐ活動を続けてきた大恵和実さんの編集によって、日中の作家が中国史上の後宮という共通の題材に挑む。
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