出版社のビー・エヌ・エヌが、書籍『NEW GAME ART[ニューゲームアート]ゲームをめぐる新しい芸術とその実践』を11月18日(水)に刊行する。
ゲーム制作の現場から生まれた実験的な「アートハウスゲーム(=アートハウス映画のようなゲーム)」と、美術作品として展開される「ゲームアート」を中心に、国内外357作品を紹介する事例/批評集だ。
全7部/20章にわたり、ゲームならではの表現や、ゲームを通じた芸術活動を紹介。ゲーム研究者やアーティスト、ゲームデザイナーらによる書き下ろし論考10本も収録する。
【画像】『NEW GAME ART』に掲載されるゲームを巡る表現たち『UNDERTALE』『Outer Wilds』など国内外357作品を紹介
本書では、ゲームエンジンやデジタルプラットフォームの普及を背景に広がってきた、多様なゲーム表現を紹介する。
ゲームのルールや物語、身体性、VR、インゲームフォトグラフィ、マシニマ(=ゲームエンジンを用いた映像制作)、AIなど、幅広い切り口から作品を取り上げている。
収録作品には、宇宙探索ゲーム『Outer Wilds』や、プレイヤーの選択によって物語が変化するRPG『UNDERTALE』、ナレーションとプレイヤーの関係を特徴とする『The Stanley Parable』、会話や選択を軸にしたRPG『Disco Elysium』などがある。

『Outer Wilds』『Disco Elysium』などを紹介する誌面
また、ゲーム空間を撮影する「インゲームフォトグラフィ」にも注目。
FPSの銃を下ろして風景を眺める『Tabacal』や、ゲーム内の車の後部座席から街並みを撮影する『Backseats in Games』など、ゲームを遊ぶだけでなく、仮想空間を記録/鑑賞する表現も取り上げている。

『UNDERTALE』『The Stanley Parable』『Gone Home』などを紹介する誌面
AI、RTA、ARGなど、ゲームの枠組みを問い直す論考10本も収録
本書では、ゲームの表現だけでなく、遊びのルールやゲームと現実社会の関係にも目を向ける。
ゲームの改造や誤用、RTA(リアルタイムアタック)、ゲーム空間を通じた社会批評、現実世界を舞台とするARG(=代替現実ゲーム)、参加者が役になりきるLARP(ライブアクションロールプレイング)などを取り上げ、ゲームという表現の輪郭を探っていく。

インゲームフォトグラフィを扱う章では『Tabacal』『Backseats in Games』などを紹介
収録される論考は全10本。
ゲーム研究者の吉田寛さんによる「ゲームを壊すこと――RTA走者もまたバグと戯れる」、ゲームAI開発者の三宅陽一郎さんによる「都市・ゲーム・キャラクターの自律化」、アーティスト/ゲーム作家の木原共さんによる「AIが作る世界で、虚しくならずに遊ぶために」などが収録される。

木原共さんによる論考「AIが作る世界で、虚しくならずに遊ぶために」の誌面
編集は庄野祐輔さんとゲームライターの葛西祝さんが担当。装丁を岩屋民穂さん(GraphersRock)、デザインを庄野祐輔さんが手がけた。
書籍はB5判224ページ、価格は3520円(税込)。BNNの公式noteでは、葛西祝さんによる巻頭論考「新たな時代のアートフォームとしてのゲーム」の試し読みが公開されている(外部リンク)。



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