今敏のアニメ『パプリカ』がイヤオブジェに 夢と現実の交差を表現

今敏のアニメ『パプリカ』がイヤオブジェに 夢と現実の交差を表現
今敏のアニメ『パプリカ』がイヤオブジェに 夢と現実の交差を表現

MAYLA×パプリカ/画像はすべてMAYLAの商品ページより

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ファッションブランド・MAYLA(マイラ)と今敏監督のアニメ映画『パプリカ』がコラボレーションしたイヤオブジェの受注販売が、12月9日(金)12時よりスタートする。

ラインナップは「パレード」「」「標本」の3種類。それぞれ映画からインスピレーションを得たデザインだ。

アイテムは特別仕様のボックスに収納して発送。箱の内側に青い蝶の群れや標本箱があしらわれ、『パプリカ』の世界観を表現している。

【画像】『パプリカ』の世界観を表現したイヤオブジェ

『パプリカ』の世界観を万華鏡に例えて表現

MAYLAは「体温が2℃ あがる」をコンセプトに、Dollsが展開するレディースファッションブランド。以前はmayla classicだったが、9月にブランド名をMAYLAへリニューアルした。

これまでに「エヴァンゲリオン」や『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のコラボシューズ『ローゼンメイデン』のイヤオブジェなど、アニメ・漫画とのコラボアイテムを積極的に展開している。

筒井康隆さんのSF小説を原作に、今敏監督が手がけたアニメ映画『パプリカ』とのコラボレーションでは、作品の世界観を万華鏡(Kaleidoscope)に例えながら表現。

「パレード」

「夢」

「標本」

夢と現実が交差する不可思議なリアリティ、鮮やかで美しく、恐ろしくも感じられる作品世界を、蝶や昆虫標本といったモチーフととともにイヤオブジェに落とし込んだ。

また、商品にはアート作品のようにオブジェがディスプレイできる額縁が付属。1商品につき4枚、映画『パプリカ』の場面写真が使用されたポストカードが特典として封入される。

受注期間は12月9日(金)12時から2023年1月24日(火)12時まで。価格は「パレード」が2万6950円(税込)、「夢」が2万5960円(税込)、「標本」が1万2980円(税込)。

今敏監督の妻・今京子「ジャンルを超えた新たな試みを気に入らない訳は無い」

今回のアイテム「マイラ パプリカ アイコニック イヤオブジェ」の特集ページには、今敏監督の妻・今京子さんのコメントが掲載されている。

商品化にあたって「このコラボ企画に関して今 敏はどう思うだろうか。『え、イヤアクセサリー?シューズ?コラボ?何それ面白いじゃん!』と思ったのは私だけれど、コン自身もジャンルを超えた新たな試みを気に入らない訳は無いと思う」とコメント。

その上で「コン自ら身に着けて『見てみて~キレイ?』とふざける様が脳内再生されたことをお伝えしておきます」と語った。

このコラボ企画に関して今 敏はどう思うだろうか。
「え、イヤアクセサリー?シューズ?コラボ?何それ面白いじゃん!」
と思ったのは私だけれど、コン自身もジャンルを超えた新たな試みを気に入らない訳は無いと思うし、
その上コン自ら身に着けて「見てみて~キレイ?」とふざける様が脳内再生されたことをお伝えしておきます。

今 敏が「パプリカ」において特に力を注いだ作品の中心的イメージ「有象無象たちのパレード」が
『ABOUT MAYLA×Paprika』 として新たに街を闊歩する。
アニメーション「パプリカ」は2006年の公開から16年も経ていることに驚きつつ、
この愛すべき奇妙なパレードは変幻自在に形を変え永遠に続いて行くのだと思います。

2022.10.12.  今京子 MAYLA×パプリカ特集ページより

今敏監督の傑作アニメ映画『パプリカ』

『パプリカ』は、2006年に今敏監督のもと、作家・筒井康隆さんの同名小説を映画化したもの。

音楽をミュージシャンである平沢進さんが担当し、『パプリカ』の持つ独特な世界観を音楽の面からもつくり上げた。

他人の夢に入り込み、夢探偵・パプリカとして患者の治療に当たるセラピストと、夢を共有するための装置に翻弄される人々を丁寧に描写し、夢と現実の境界をぼかすような物語を描き出した。

国内はもちろん、海外でも高く評価されており、2008年に米『ニューズウィーク』誌日本版が選出した歴代映画ベスト100に、日本のアニメとして唯一選ばれた。

本作『パプリカ』は2010年にすい臓がんで亡くなった今敏監督の遺作でもある。
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