書籍『新海誠 国民的アニメ作家の誕生』 個人作家が日本を席巻した理由を分析

書籍『新海誠 国民的アニメ作家の誕生』 個人作家が日本を席巻した理由を分析
書籍『新海誠 国民的アニメ作家の誕生』 個人作家が日本を席巻した理由を分析

『新海誠 国民的アニメ作家の誕生』

アニメーション研究・評論家の土居伸彰さんによる書籍『新海誠 国民的アニメ作家の誕生』が、10月17日(月)に集英社より刊行される。価格は990円(税込)。


映画『君の名は。』や『天気の子』で大ヒットを記録し、今やその名を世界に轟かせるアニメーション監督・新海誠さんの作品の魅力を分析した書籍となる。

新海誠を通じてアニメの見方が変わる1冊

監督、脚本、作画など、制作に関わるほぼすべての工程を自ら手がけた初の劇場公開作品『ほしのこえ』で台頭した新海誠監督。

宮崎駿さんや庵野秀明さんらとは異なり、大きなスタジオには属さない個人作家として頭角を現した彼が、どのようにして「国民的作家」となったのか。

書籍『新海誠 国民的アニメ作家の誕生』は、海外アニメーションの紹介者として知られる土居伸彰さんが、世界のアニメーションの歴史や潮流と照らし合わせながら、新海誠作品の魅力と、監督のこれまでを分析した書籍となっている。

11月11日(金)に公開される最新作『すずめの戸締まり』を鑑賞する前に読んでおきたい1冊だ。
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書籍情報

『新海誠 国民的アニメ作家の誕生』

出版社
集英社
発売日
2022年10月17日
価格
990円(税込)
言語
日本語
新書
240ページ
ISBN-10
4087212378
ISBN-13
978-4087212372
寸法
10.6x1.2x17.3cm

【目次】
序章 新海誠を振り返る   
第一章 巨大な個人制作の時代   
第二章 モーションからエモーションへ――美しすぎる世界を前に、私たちは燃料になる
第三章 国民的ヒット作『君の名は。』 ―器としての人間
第四章 『天気の子』 国民的作家の完成―「勘違い」の物語

【主な内容】
・新海誠が目指す「絆創膏」としてのアニメ
・100年に渡る「個人作家」の歴史から見る新海誠
・国民的作家になる予兆は新海誠が手掛けた「Z会のCM」にあった
・観客の感情移入を生む新海作品の「棒線画性」とインタラクティブ性
・新海作品の「現実の肯定」と21世紀のアニメーションの文脈
・ディズニーと真逆の方法で「感動」を生み出す
・エイゼンシュテイン・ディズニー・新海誠
・新海誠はあえて人間を描かない
・人間よりも背景が生きている
・人間を動物として捉える
・「文芸作家」としての新海誠
・新海作品とオカルト
・20世紀のアニメーションの常識を覆した『彼女と彼女の猫』
・現代の寓話としての『ほしのこえ』
・『秒速5センチメートル』の「人間不在」と「過剰なまでの一体化」
・『言の葉の庭』の「キャラっぽさ」の不在
・『君の名は。』に見る新海作品の人間観
・『天気の子』のポピュリズム性

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