初音ミクからはじまったボーカロイドが再び脚光を浴びる
先述したコラボやイベントが行われている『プロセカ』の大元は、2007年に発売され、ニコニコ動画などの動画投稿サイトで人気に火が付いた電子の歌姫・初音ミクだ。彼女から派生したボーカロイドというカルチャーは、これまでの15年で多くのアーティストとボカロPを生み出してきた。
そしてその延長線上に生まれた『プロセカ』によって、初音ミクとボカロカルチャーはさらなる脚光を浴びている。
ボーカロイド全盛期に育ったZ世代の存在
『プロセカ』は現在ユーザー数が1000万人を突破。日本以外にも、アメリカなど約130の国・地域に向けてグローバル版が配信されており、こちらは2022年3月時点で100万ダウンロードを突破している。過去にも初音ミク(とボーカロイド)をテーマとしたゲームは『初音ミク Project DIVA』など数多く登場してきたが、それらを大きく上回る速度で人気を集めた『プロセカ』は歴史を塗り替えた。
その原動力となったのは、幼い頃からニコニコ動画やYouTubeでボカロ曲に触れてきたZ世代だ。シンプルな理由だが、このボーカロイド全盛期に育ってきたからこそZ世代はいま『プロセカ』にハマり、そしてボーカロイド界隈を盛り上げている。 TikTok上ではボカロ曲や『プロセカ』のオリジナル曲がたびたびバズっており、ボカロP出身のクリエイターがドラマ主題歌を担当するなど、現代の音楽シーンにおいてボーカロイドの影響は大きいものとなっている。
2周年を迎えさらに加速していく『プロセカ』と、これからも進化を続けるボーカロイド。その躍進から目が離せない。
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