星をつくった夜 ピーナッツくん「Walk Through the Stars Tour」東京公演レポート

レオブタ&ヤギハイ、まさかの顕現!

今回のライブ、会場で聴いた数多の歓声のなかで一番の狂喜を帯びていたのが、レオタードブタとヤギ・ハイレグのサプライズライブだった。筆者は暴れすぎて軽く捻挫した。

彼らの2nd EP『ODIN』のリリースを記念して放送されたトーク企画「トーキングモカフラペチーノ」を模したMCパート、そこからの着ぐるみでの登場の流れにぶち上がらなかった観客は皆無だろう。

また観れると思わなかったレオタードブタとヤギ・ハイレグの並び photo by Odagiri Raku

顕現したヤギハイさん(左)とレオブタさん(右) photo by コイデシュンペイ

披露されたのは「サイコショッカー」「幸せジャンク生活」「ちょっと今日コンプリケイテッド」の3曲だけだったのだが、2人揃って観客を煽り、声を張り上げ、縦横無尽にステージを暴れまわった10分弱は、間違いなくこのライブのハイライトだった。

もう一度見たいこの並び photo by Odagiri raku

ラストに向けて加速するパフォーマンス

レオタードブタとヤギ・ハイレグが退場した後に放映されたショートアニメ「あぶない!どうぶつの森」(たぶんみんな「これ配信は大丈夫かな?」って思った)を経て、再び着ぐるみで登場したピーナッツくん。

再開一発目はピーナッツくん的ダンスナンバー「TotaKK」。思い思いに揺れる会場を見届けたピーナッツくんは、再び登場したチャンチョとの「Tamiflu」をパフォーマンス。 そして「zakkyobuilding」へ。ピーナッツくんに憑依したチャンチョは、「タミフル飲んだ後は暴れ狂いましょうや」とけしかけ、畳み掛ける高速ラップで巧みなスキルを見せつけた。

その後、返ってきたピーナッツくんは「じゃあラストスパートいけますか!」と会場に投げかけて、本ツアーの名を冠する3rdアルバム『Walk Through the Stars』を象徴する1曲「respawn」をドロップ。

nerdwitchkomugichanとの思い出も詰まっていると話した曲を、この時のために用意されたであろう空と海の雄大な映像を背景に、壮大な世界観で展開した。

壮大で美しい「respawn」 photo by コイデシュンペイ

ピーナッツくんの心象をうかがい知ることができる名曲だ photo by Odagiri raku

会場に現れた美しい満月 photo by Odagiri raku

この直後に、今日も舞台袖でピーナッツくんをサポートした玉田デニーロさんとの試行錯誤もあり生まれた「Youngpixar」を聴かせる。

ピーナッツくんの数ある曲のなかでも一味違った声の質感は、やはり唯一無二だった。

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