星をつくった夜 ピーナッツくん「Walk Through the Stars Tour」東京公演レポート

サプライズゲストの1人目、もちひよこ先生のレッスン

MCを挟んで「ピーナッツくんのおまじない」「Makeup」「KidsRoomMan」と続き、どこからか「ねぇピーナッツくん? 今日はワンマンライブらしいけど、ちゃんとやってる?」と艶やかな声が。

最初のサプライズゲスト・もちひよこさんが現れ、「School Boy」のレッスンがはじまる。

もちひよ先生にダメ出しされるピーナッツくん

シルエットだけで分かるもちひよ先生 photo by Odagiri raku

曲間では「ピーナッツくん、最近調子に乗っちゃってミュージシャン気取りなのかしら?」「どうしてそういうこと言うんだよおぉ!」という2人のやり取りも。

息の合ったコンビっぷりを見せたもちひよこさんが退場すると、「いま19時半ぐらい? お腹へってきたよね? みんな〜!ケンタッキーは好き〜!?」から「KFC」へ。

ピーナッツくん「イマジナリーケンタッキーを食え!」 photo by Odagiri raku

リバーブの効いた「食う!ケンタッキ〜!」が会場中に反響する。3rdアルバムの制作中に偶然生まれたというピースフルなフレーズは、聴く者をみんな笑顔にさせていく。

が、その「KFC」の直後に不穏なイントロから「PEEPEE」へ突入。先ほどまでの楽しげな雰囲気が一変、ピーナッツくんの背後にそびえる巨大なビジョンに映されたサイケデリックな映像が、空間をカオスに圧縮していく。 続けてこの混迷をさらに強める「未来NEXTメシ」を投下。

バックに映される初音ミクトランプ元米大統領が共演するMVの異様さもカオスに拍車をかけていく。

そして極めつけの「SuperChat」が爆音で流れはじめるのだ。

「SuperChat」を前に佇むピーナッツくん

カオスを巻き起こすピーナッツくん photo by コイデシュンペイ

VTuberの拝金的な側面を露悪的、あるいは自虐的にも皮肉るリリックは、名もない個人として一から階段を駆け上がってきたピーナッツくんにしか歌えないリアル。そんな曲がライブで披露されるたび、配信画面を埋め尽くすスーパーチャットも定番になりつつある。

今回の配信でも色とりどりのコメントが流れていく様は圧巻の一言。“ふと客から巻き上げる Red super chat, hey”の歌詞が逆説的に響く光景は、何度見ても異常、そして最高にドープだ。

赤く染まるピーナッツくん photo by Odagiri raku

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