加賀美ハヤトがフルバンドセット配信で見せたロックへの愛
自由自在に動き回れる3Dの身体を手に入れた加賀美ハヤトさんは、フロアモニターに足をかける、観客を煽るかのように指をさす、腰を低く落としてシャウトするなど、ロックヴォーカリストそのものなパフォーマンスを披露。
そのステージングは、「加賀美ハヤトさんの目には、画面越しの観客が目の前のフロアに立っているように見えるのではないか」と錯覚させるほどのもの。
さらに、選曲にも加賀美ハヤトさんのロック愛が前面に溢れ出ており、正に配信タイトル「代表取締役、本気の道楽」を体現した。
加賀美ハヤトの歌への情熱、syudouも「社長がヤバかった」
Adoさんの「うっせぇわ」を手がけたことでも知られる音楽プロデューサーでボカロPのsyudouさんが、「ろふまお塾」にゲストとして登場したときのことだ。
ROF-MAOの楽曲「前進宣言」で作詞作曲を手がけたsyudouさんに、加賀美ハヤトさんがROF-MAOの音楽面で強化するべきポイントを尋ねると、技術面は何も問題ないとの言葉が。
さらに、「俺が『100くらいでお願いします』って言ったら、社長が3兆くらいの感じでやってくれた」と太鼓判。
加賀美ハヤトさんに引っ張られてROF-MAO全体のレコーディングのテンションを上げたというから、歌に対する熱量は相当なものだ。
高いテンションでレコーディングされた歌が聴ける「前進宣言」がこちら。特にCメロの4人が交代で叫ぶパートは、レコーディングの熱量が伝わってくるようだ。
加賀美ハヤトの歌は、メタルをもエンターテイメントに昇華する
加賀美ハヤトさん初のオリジナル曲「WITHIN」は、重々しいビートとイントロから惜しみなく放たれるシャウトが強烈な、紛れもないメタルサウンド。しかも、この曲のMVのショートバージョンが披露されたのがなんと初配信の最後。それまでの温厚なイメージから一転した激しい歌に、視聴者からも驚きのコメントが続出した。メタルとしての完成度が非常に高く、尖った音楽性が前面に出た「WITHIN」であるが、執筆時点で300万再生を突破している。
それは一体なぜなのだろうか?
これは、葛葉さんと加賀美ハヤトさんが作詞に煮詰まり、配信としての流れが悪くなってしまった際、「自分たちはライバーだから、配信的にはとりあえず歌詞を埋めるというのもアリ」という趣旨の加賀美ハヤトさんの提案の後に続いた言葉。
加賀美ハヤトさん自身音楽へのこだわりが強く、歌詞にずっと煮詰まり続けてもおかしくないのだが、それでも「配信で視聴者を楽しませる」ことを第一にするエンターテイナーとしての姿勢が見えるワンシーンだ。
自らが娯楽であるということに矜持を持った上で、人を楽しませるために全力で叫び歌った歌だからこそ、その歌は曲と化学反応を起こした。その結果として、「WITHIN」は多くのファンに親しまれる曲となったのではないだろうか。
加賀美ハヤト、コラボ曲でもシャウトが炸裂
中性的で変幻自在な歌声を聴かせる緑仙さん、独特な甘さを持った声質の夢追翔さん、パワフルで高い熱量を持った加賀美ハヤトさんの三人の歌は相性バッチリ。
「Viking」では、要所で織り交ぜられる加賀美ハヤトさんのシャウトが曲の強烈なアクセントとなっている。
海賊に扮した3人が所狭しと暴れ回るフルアニメーションも見応え抜群だ。
「LET IT BURN」は、ChroNoiRに加賀美ハヤトさんがフィーチャリングとして参加した楽曲だ。
シャウトという強い武器を持つ加賀美ハヤトさんは、この曲でもシャウトを披露しているが、曲の後半に入るまで前面に出ることはない。
特にサビではあくまでChroNoiRの2人の歌を盛り上げるように相の手のような叫びを入れるに留め、待ち構えるかのように存在感を潜める。
その上で、曲の後半でロングトーンのシャウトからの重々しいデスボイスが炸裂。
あくまでChroNoiRの歌を引き立てることに集中したような歌からは、加賀美ハヤトさんの音楽に対する姿勢が垣間見える。
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連載
壱百満天原サロメ、葛葉、叶、月ノ美兎──ANYCOLOR株式会社が運営するバーチャルライバーグループ・にじさんじ。 150名を超える、個性豊かなバーチャルYouTuber(VTuber)たちが所属。情報化社会におけるアイドルとも呼べる存在です。 しかし「配信・動画は観たことがない」「興味はあるけど、何を観たらわからない」という人も多いはず。 そこで、メンバーの魅力がわかる配信・動画を厳選して紹介しています。
1件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:5721)
これは凄い。
初手に赤外線召喚というめちゃくちゃコアな配信を持ってきたり、かなり前ながらSMC組の雑談を拾ったりと納得すぎるラインナップ。
潜在株主たちもこれには納得でなかろうか。SMC箱推しとしては同期が絶対にクリアできるコースを作る配信(はかせちゃれんじ)が加わるくらいだろうか。