連載 | #346 ポップな画像を紹介してみた

いい建築は、いい弁当になる?「建築弁当」をご賞味あれ

いい建築は、いい弁当になる?「建築弁当」をご賞味あれ
いい建築は、いい弁当になる?「建築弁当」をご賞味あれ

「Tokyo Apartment」弁当/画像はすべて建築弁当設計室・アネーロさん提供

POPなポイントを3行で

  • 建築をお弁当箱にした「建築弁当」があまりに斬新
  • 建築弁当設計室・アネーロの作品
  • 「いい建築は、いい弁当になるんじゃないか?」
建築家・藤本壮介さんによる建築「Tokyo Apartment」を、お弁当箱にした「建築弁当」がTwitterで話題となっています。

この作品は、名建築にインスパイアを受けて新しい弁当箱をつくるプロジェクト「建築弁当設計室」のメンバー・アネーロさんが投稿したもの。

形もサイズも様々なお弁当箱に、色とりどりのおかずやごはんが詰められた作品は見ているだけで胸が踊ります。

今回、KAI-YOU編集部はアネーロさんに「建築弁当」が生まれた経緯を聞きました。

建築と食を繋ぐ「建築弁当」

「Tokyo Apartment」弁当

普段は広告代理店につとめているアネーロさん。アクティベーションプランナーという肩書きで、広告や新規事業など様々な企画をしており、この「建築弁当」も会社の同僚と一緒に制作したと言います。

大学時代に建築を学んでいた会社の同僚3人で集まり、建築業界と広告業界の中間にあるようなものが考えられないかと話していたのが「建築弁当」が生まれたきっかけ。

アネーロさんによれば、いくつかアイデアを出し合う中で「いい建築は、いい弁当箱になるんじゃないか?」という発想に行き着きついたとのこと。

建築にはスケールを変えると、お弁当箱として最適なモノがある。これまでのお弁当箱は平面的で低層のモノが多く、多層で断面のおもしろい建築をお弁当にしたら、新しいお弁当箱のヒントになり、食体験としてもなにか新しいことが生まれるかもしれない。

アネーロさんは「お弁当という身近なモノに置き換えることで、建築自体の理解が深まるのではないか」と、建築と広告、そして建築と食の架け橋になり得るものとして「建築弁当」を制作したと話します。 「建築弁当」の制作中、アネーロさんは「その建築に入っているべき食べ物は何なのか」「どのように使われるか」などを考えていたとのこと。

苦労した点については、「模型製作は学生時代にさんざんやっていたので久しぶりに楽しかったのですが、プライベートの時間で進めていたので、かなり時間がかかりました(笑) 思いついてから約2年経ってます」と教えてくれました。

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