MU-TONさん
また、フリースタイルダンジョン 4th seasonでの途中辞退、その後の「フリースタイルダンジョン Monsters War 2017」での優勝なども印象的だ。
バトルの獲得賞金はCDの作成にあてると当時から語っていたように、楽曲制作にも精力的だ。
しかし、本人の口からは「去年は本気でラップしてなかったかもしんないっす」と思いがけない言葉が飛び出した。
携帯電話でビートを流して
下北沢に位置するMusic&DJ Bar『óleo(オレオ)』。2020年に開店したミュージックバーで、オーナーのSHIGEKIさんとも顔見知り。中南米テイストの内装に、メキシコ伝統のお酒「Mezcal」などが取り揃えられている
中学三年生〜高校一年生の頃には、RADWIMPSやELLEGARDEN、Red Hot Chili Peppersが流行り、当然「バンドをやろうぜ」と仲間で盛り上がった。
しかし白河には、バンドができる環境も文化もなかった。
「郡山まで車で1時間くらい走らせれば、そういうのやってる人もいたんでしょうけど」
バンド結成には至らなかったものの、若者の心を掴んだのはロックスターだけではなかった。当時、AK-69さんがヒップホップシーンで大きな存在感を示していた。
ビートさえあればいつでもどこでもできるヒップホップは、地元・白河市でもフリースタイルラップとして浸透していった。
今となっては信じられないが、昔はあがり症だったという
友達のサイファーに飛び入り参加して披露された2人のフリースタイルに食らったMU-TONさんは、後日彼らのライブを観に行って、自らもマイクを握りたいと思うようになる。
積み上げた勝利の裏で
ラッパーとしての道を歩み始めたMU-TONさんはご存知の通り、MCバトルシーンにて一気に全国区の存在となる。ほとんど未経験ながら「できんじゃね?」と挑んでみたところ、UMB栃木予選でいきなりベスト4の成績を残したというのだから驚きだ。
賞金ではない形で安定した収入になっていく一方、徐々に自分のモチベーションの持っていき方に葛藤が生じる。
「ハングリーだった頃の俺と比べると熱もないですし、ギャラも(事前に)もらっちゃってるんで、優勝とかどうでもいいやって」
紆余曲折を経て、その熱意を取り戻したきっかけとは? 続きは動画で。
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