【ライブレポ】ピーナッツくん、魂の叫び「レぺゼンMOTHER F●CKIN’バーチャルYouTuber!」

【ライブレポ】ピーナッツくん、魂の叫び「レぺゼンMOTHER F●CKIN’バーチャルYouTuber!」
【ライブレポ】ピーナッツくん、魂の叫び「レぺゼンMOTHER F●CKIN’バーチャルYouTuber!」

オシャレになりたい!ピーナッツくん(オンラインライブ「NUTS TOU YOU!」より)

POPなポイントを3行で

  • ピーナッツくん1stライブ「NUTS TO YOU!」ライブレポ
  • 凄まじい気迫を見せるピーナッツくん
  • レぺゼンバーチャルYouTuber、魂の叫び
バーチャルYouTuberシーンにおいて唯一無二の存在感を放ち続ける個人勢の星、オシャレになりたい!ピーナッツくん

活動開始から4周年を迎え、その活動領域の拡大はいまだ止まることを知らず、ゆるキャラGPの優勝もいまや昔、ヒップホップヘッズたちを唸らせるほどの音楽展開など、相棒の甲賀流忍者!ぽんぽこさんと誰とも比せぬ覇道を歩んできた。
【ラップバトル】MCぽんぽこ vs ピーナッツくん
そんな彼が意外にもまだ成し遂げていなかったことがある、それが単独音楽ライブの開催だ。

美男美女キャラクターたちによるタレント展開が王道とされる現代のVTuberシーンにおいて、それとは異なるスタイルで活動を続ける彼としてはあえてライブ開催に挑んでこなかったのも当然のことかもしれないが、度々繰り出される楽曲のあまりの完成度の高さに、ライブの開催を待ち望む声は多かった。

そして遂に4周年というタイミングで1stオンラインライブ「NUTS TO YOU!」が開催。

満を持しての開催となるライブを前に「バーチャルにしかできない、リアルイベントだとできないことをたくさんします。」と自信のほどもインタビューで明かしていた。 かくして開催される1stオンラインライブ「NUTS TO YOU!」。不断の努力を続けてきた稀代のクリエイターが、VTuberによる音楽活動が全盛を迎える現代に喰らわす大いなる反撃を目撃する

執筆:オグマフミヤ 編集:わいがちゃんよねや

「NUTS TO YOU!」へようこそ!

過去のMVやライブ映像、ゆるキャラGP優勝時の映像など、歩んできた旅路が走馬灯のように流れゆくOP映像が映し出され、それぞれ画面の前で見守るおともナッツ(ピーナッツくんのファン)たちが自らとピーナッツくんのメモリーに思いを馳せていると、「Are you ready?」の文字と共にピーナッツくんが迫りくる。

Are you ready?

教育番組、いやもっと小さな子ども向けの番組のセットのようなステージの中央に今夜の主役が躍り出ると、注目の第一声を「ピーナッツくん、1stオンラインライブ!NUTS TOへ!…NUTS TO YOUへようこそ!」と盛大に噛みちらかす。

早速無軌道なライブのはじまりを予感させるハプニングに見舞われるも、「でも大丈夫!だって”みんなの人気者”だからね!」とサムズアップして『ぼくは人気者』から本編スタート。ファニーなビートに乗せてリスペクトをバラまくピーナッツくんなりのヒップホップをのっけから濃度100%で見せつける。

サムズアップ!

「盛り上がる準備はできてますかってか、盛り上がってるかって話~!」と独特の言い回しで熱狂を煽って、ここで今夜のライブを楽しむためのルールとして「ルールその1:音量を上げること、ルールその2:僕に負けないくらい全身で歌って踊ること、ルールその3:全力で楽しむこと」を発表。

思いを一つにしたところで「皆で一緒に歌いましょう!」と『ピーナッツくんのおまじない』へ。シンガロングを煽ってオーディエンスとの一体感をさらに高めていくとどこからともなくチャンチョオレンジ博士、そして兄ぽこさんもジョインして変幻自在のフロウで晴れ舞台に華を添えていく。ステージ上で飛び跳ねているのは変わらずピーナッツくん一人だが、さっきまでとは明らかに異なり、賑やかな雰囲気が舞台を包む。

ここでYouTubeでの無料配信が終了、チケットを買った人のみが見れるゾーンに入るや否や「もうみんなお金払ってるんなら、僕は頑張らなくてもいいかな?」と不穏なことを言い出すと、「ちょっと疲れたからお風呂入ろっかな~」とくればもう次の曲は決まっている。

チルなビートから突入したのはもちろん『風呂フェッショナル』だ。盟友・YACA IN DA HOUSEさんを呼び込み、軽快な掛け合いと共にピースフルなバイブスを充満させていく

YACA IN DA 風呂!

早々と舞台を去るYACAさんを惜しんでいると、スラリと長い美脚にシックな黒のドレスとステージの雰囲気と正反対の妖艶なレディが姿を現す、もちひよこお姉さんだ。

本人でもやや曖昧な周年に対して一応の祝辞をかけるも、もちひよこお姉さんは「去年も5歳で一昨年も5歳だったような…つまりなんにも成長してないってわけか」と永遠の5歳児のプライドを逆撫でする。橙のライトがステージを夕方の教室のように照らし出すと『School Boy』がスタート。

もちひよさん、ありがとう

目に涙を浮かべるほどの悔しさからライムを畳み掛けるピーナッツくんをひらりひらりと躱すように舞い踊るもちひよこさんの対照的な姿が独特の作品世界を構成していくが、最後には二人で可愛く振りを合わせてダンスを披露、なんとも言えない関係性を舞台上でも匂わせていた。

しかしお姉さんにプライドをズタズタにされ、さすがのピーナッツくんも意気消沈な様子。「誰か僕に愛の言葉を!愛の口づけを!と懇願して『KISS』へ。

先ほどはもちひよこお姉さんが隣にいたが、この曲の客演であるおめがシスターズの二人の言葉は天上から投げかけられるのみ、その対比によって二人の女性に言い寄られるという物語が失意の果てに見る幻覚のようにも思えてくる。ライブ演出によって倍増しになった焦燥感を歌唱でも表現し、段飛ばしでステージ上の雰囲気を妖しく彩っていくと、最後の口づけの音と共に舞台は暗転。

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