『ケトル』が10年の歴史にいったん幕 休刊前の最終号で漫画家 いくえみ綾を特集

『ケトル』が10年の歴史にいったん幕 休刊前の最終号で漫画家 いくえみ綾を特集
『ケトル』が10年の歴史にいったん幕 休刊前の最終号で漫画家 いくえみ綾を特集

『ケトル』Vol.57

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POPなポイントを3行で

  • 雑誌『ケトル』が休刊を発表
  • 休刊前最後のVol.57では漫画家・いくえみ綾を特集
  • 浦沢直樹との対談、コマ割りやセリフの分析で掘り下げる
博報堂ケトルが編集し、太田出版が隔月で出版している雑誌『ケトル』が休刊する。

12月15日(火)に発売される休刊前の最終号(Vol.57)では、『潔く柔く』などで知られる漫画家のいくえみ綾さんを特集している。

【画像】あらゆる角度から漫画家・いくえみ綾を掘り下げる

“無駄”を追求し続けた雑誌『ケトル』

2011年に創刊された『ケトル』は、「ネタになる、アテになる、バズをうむ」そんな雑誌を目指し、検索エンジンでは簡単に見つからない情報、読むと検索したくなる情報を発信。

毎号1つのテーマを40ページにわたり特集し、第一線で活躍する執筆陣による映画、本、音楽、アートなどのレビューコンテンツを50ページ超掲載していた。

休刊にあたって、Webサイト・太田出版ケトルニュースに「無駄なご挨拶」と題されたコメントが掲載されている。

無駄なご挨拶
ケトルは無駄が詰まった雑誌です。
無駄こそが世の中を面白くするという思いで10年間編集を続けてきました。
そんなことに何の意味があるの? ということを調べまくり、世の中の端っこにある愛おしいものを全力で取り上げてきました。

アイザック・アシモフは
「人間は無駄を楽しめる唯一の動物だ」と言いました。
無駄を愛でることは最高のラグジュアリー体験です。
そして、全てのイノベーションは辺境から始まるわけで一見無駄なものは未来の常識のヒントでもあるわけです。

2020年はコロナによって
多くの人が自分にとってエッセンシャルなものとは何か考えた年だったのではないかと思います。
創刊以来これだけ無駄なものが大事だと思った年はありませんでした。
10年間ご愛読ありがとうございました。
ケトル編集部一同「ケトル」休刊のお知らせ(太田出版ケトルニュース)から

浦沢直樹との対談、コマ割りやセリフの分析で作品を掘り下げる

『ケトル』Vol.57では漫画家・いくえみ綾さんを特集。

いくえみ綾さんと『20世紀少年』などで知られる漫画家の浦沢直樹さんの対談や、著名人ファンたちからの質問に答える企画が掲載される。 また、いくえみ綾さんがファンだと公言する奥田民生さんへのロングインタビューも掲載。

そのほかにも映画監督・枝優花さんによるコマ割り分析、劇作家・根本宗子さんによる台詞まわしの分析などでいくえみ綾さんの作品を掘り下げている。

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