日野と石田が語る「煉󠄁獄と猗窩座」
この激戦では、限りある命だからこそ尊く強いと説く煉󠄁獄と、永遠の命と強さだけを求める猗窩座という対極に立つ2人の強い信念が衝突するところも見所。日野さんは、一見正反対にみえる2人だがその根底にある”強さ“は共通するものがあると語る。「煉󠄁獄の強さは、家族、後輩、仲間、困っているすべての人々を助けたいという想いにある。その想いが自分も高見みへと持ち上げ強くなれるというところが彼の魅力だと思います。彼の母の教えと、柱として鬼殺隊としていままで鬼を倒してきたからこそ、猗窩座を前にその強さが出せたのではないかと思います。猗窩座は猗窩座で武を極めるという強さを持っていて、出会うタイミングというか、うまく歯車が噛み合ったら、すごく仲良くなれるんじゃないかとも思ってましたね(笑)」
石田さんは、煉󠄁獄とは違う、猗窩座が持つ独特な強さの魅力を力強く語った。
「猗窩座の強さというのは煉󠄁獄と違って自分のために強くなるというところに特化していて、強くなる以外は全部排除してもいいという極端な目的を達成しようとするところに(強さ)があるんじゃないかなと思います。人のためになんか強くなれない、己のためにやんなきゃ本当の強さは得られないんだという、人を諭したり教え導いたりするのには使いづらい理屈を持っていて、その強さは正義的な強さではないなと思いますね」
そんな2人を前に花江さんは炭治郎を演じるにあたって「日野さんと石田さんのお芝居を目の当たりにして、細かいことを考えるというよりも感情のままに、炭治郎の力ではどうにもできない悔しさを想いのままにぶつけようと思いましたね」と、まるで炭治郎としてその場にいるような感覚で彼の想いを全身全霊でぶつけたと力強くコメントした。
石田「より良くしたいなという欲がでる」くらいの映像の凄み
さらに煉󠄁獄と猗窩座のダイナミックな激闘にも言及。日野さんと石田さんは映像について共に絶賛する。「息をするのを忘れてしまうくらい圧倒されました。技の応酬や、表情、呼吸、音楽、最後のエンドロールに至るまですべて凄まじくて観終わったあとは放心状態で圧倒されました」(日野さん)
「僕らが収録したときはもちろん音が入っていないのですが、完成品をみるとやっぱり凄いなと思いました。思っていた以上にこんなことになってるのか、というのがあって、もちろんアフレコの時点で100%の力でやっていたのですが、より良くしたいなという欲がでるくらい、完成版の凄さがありましたね」(石田)
対して花江さんも「かっこよすぎて泣くことってあるんだなと思いました。猗窩座の術式展開が綺麗でしたね。煉󠄁獄さんや猗窩座の戦いの一連は大迫力のあるスクリーンで観る価値がありますし、一回で戦いを追えないので何回でも観に行きたくなりますよね」と劇場版で観るべき本作の魅力を語った。
「“ああ、この夢が続けばいいのに”と思ったでしょ」
最後には3人それぞれがコメント。鳴りやまない祝福の拍手と共にイベントは幕を閉じた。皆さんご覧いただいたように無限列車編はこのような形で着地をしました。おそらくみなさんの記憶の中では煉󠄁獄さんが! という気持ちでいっぱいになっているかと思いますが、冷静になってください、魘夢すごい気持ち悪かったでしょ、炭治郎の夢がでてきて、「ああ、この夢が続けばいいのに」と思ったでしょ、そういうことを思い出すためにまた劇場へ来てくださればと思います。 猗窩座役・石田彰さん
この無限列車編に関わるすべての皆様が心を燃やして挑みました。世界中が大変なときだからこそ家族との愛、命の在り方、生きるというこの現実を受け止めながらも前に進むというメッセージを本作から受け取っていただければと思います。 煉󠄁獄杏寿郎役・日野聡さん
©️吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotableたくさんの方々に楽しんで頂けて感謝です。これからも炭治郎を演じることができた喜びと煉󠄁獄さんから贈られた言葉を忘れずに今後も頑張っていきたいと思います! 竈門炭治郎役・花江夏樹さん
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作品情報
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編
- 公開
- 2020年10月16日から大ヒット公開中
- 原作
- 吾峠呼世晴(集英社ジャンプ コミックス刊)
- 監督
- 外崎春雄
- キャラクターデザイン・総作画監督
- 松島晃
- 脚本制作
- ufotable
- サブキャラクターデザイン
- 佐藤美幸・梶山庸子・菊池美花
- プロップデザイン
- 小山将治
- コンセプトアート
- 衛藤功二・矢中勝・樺澤侑里
- 撮影監督
- 寺尾優一
- 3D監督
- 西脇一樹
- 色彩設計
- 大前祐子
- 編集
- 神野学
- 音楽
- 梶浦由記・椎名豪
- 主題歌
- LiSA「炎」(SACRA MUSIC)
- アニメーション制作
- ufotable
- 配給
- 東宝・アニプレックス
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