TVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』は、1995年10月4日18時30分からスタート。ちょうどその25年後、「LINE LIVE」では『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』3作品の一挙配信が実施された。
大勢のキャストからお祝いコメントが寄せられた。
キャストからのエヴァ25周年お祝いコメントはこちら
庵野監督「作品完結までもう少しなので」
さらに、株式会社カラーの公式Twitterのあるツイートも大きな注目を集めた。「#エヴァ25周年 に寄せて、庵野秀明より皆様へ。」の文言と共に、庵野監督からのコメント、そして「『新世紀エヴァンゲリオン』最初(最古)の企画書」という1993年9月20日のデータと、公開を控えている「『シン・エヴァンゲリオン劇場版』Dパート(最終ブロック)の最新ラッシュ」という2020年10月2日のデータが公開された。
あれ!? まだ完成してない!?放送開始から四半世紀、
設定年代を既に5年も通り過ぎているとは、世の流れは早いものです。
1993年に最初の企画書を書いてから未だにエヴァの作業に携わり、
延べ17年間も関わり続けるとは思いませんでしたが、これでようやく終わります。
ここまで制作時間が掛かったのは自分のせいですが、ここまで作品が続いたのはファンの皆様のおかげです。改めて御礼申し上げます。
ありがとうございます。
コロナ禍により世の中も現場も大変ですが、作品完結までもう少しなので頑張ります。
よろしくお願いします。株式会社カラーの公式Twitterより
公開延期中の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』
1995年に放送されたTVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』から始まったシリーズ。2007年からは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズとして再始動し、『序』『破』『Q』の3作が公開されて大ヒットを記録した。
そして公開を控えているのが、最新作にして完結作となる予定の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』である。
しかし他の例に漏れず、世界的な新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大は映画の興行にも大きな影響を及ぼした。
結果、他の多くの作品と同様、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』も公開延期が決まった。
その公開時期はまだアナウンスされていないが、予定では6月公開だったため、作品自体は完成しているだろうと推察する向きもあった。
しかしどうやらいまだに作業が続いているらしいという噂の信憑性を、奇しくも今回の庵野監督のコメントが高めている。
「未だにエヴァの作業に携わり」「これでようやく終わります。」「作品完結までもう少しなので頑張ります。」……絶賛制作中(知ってた)。
もちろん作品を完成させたからと言ってその流通を含む「製作」は終わりではない。
しかし、「ラッシュ」と呼ばれるチェック用の映像データが少なくとも2020年10月2日の時点で存在していること、そのラッシュも「最終」ではなくあくまで「最新」とされていることからも、それはうかがえる。
もう時間ないですからって事で完成に向けて突っ走ってきたのに、下手に延びたらアレ直したいこれ差し替えたい大将言い出すんではないかと戦慄せずにはおれない。
— 山下いくと@エヴァンゲリオンANIMA全5巻 (@ikuto_yamashita) April 17, 2020
1995年からの25年間
1995年という年は、しばしば、日本における大きな転換点として語られる。景気の良いバブル経済が終焉し(いわゆる「バブル崩壊」)、それまでの活況から一転。日本という国を、先行きの見えない不安が覆った時期で、痛ましい災害や事件が続いた年でもある。
『新世紀エヴァンゲリオン』という作品は、間違いなくその時代の空気を色濃く反映した、その意味でまさに“社会的な”作品だった。
「エヴァンゲリオン」とは、キリスト教で「福音(良き知らせ)」を意味する言葉だ。『新世紀エヴァンゲリオン』は、「新世紀の福音」と解釈することができる。
そのシリーズの幕引きとなる予定だった2020年。未曾有の災害が人類を襲い、その収束はいまだに見えない。
その影響で作品が延期となり、いまもなお手を加えられている『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が、いつ、どのような結末を迎えるのか。
25周年を迎えた昨日、改めて人口に膾炙したのは言うまでもない。
アニメを、漫画を、音楽を読み解く
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