VTuber わたあめ子が文化庁の支援制度を通過した理由 個人勢とコロナ禍のいま

コロナ禍と個人勢VTuber

──VTuberとして活動していくなかでコロナ禍の影響は感じますか?

わたあめ子 今回この制度を利用できたのは、いわゆるリアルイベントに出演したことがあったからですが、こうした機会がコロナ禍で失われたことで多少は影響がありました。 ──そのリアルイベントも延期・中止、あるいは形を変えて開催されています。

わたあめ子 ただ基本的にはインターネット上での活動になるので、他業種の方と比べると大きなものではないとは思います。

いまはリアルイベントに代わるネット上でのファン交流イベントなども行われていますが、どうしてもリアルイベントより難しい部分もあるのか、イベントの規模が大きいものが目立ちますね。

だから自分の集客力がイベントの基準に届かずに、チャンスが減ってしまっている層もいると思います。

そんななかPANORAさんのイベントでは一般公募をしてくださったり、SHOWROOMさんではプレミアムライブで収益率を上げてくださるなど、策を講じてくださっているところもあるので、うまく取り入れていくことも大事かなと思います。

申請時に「VTuberだから」で不自由だったことはない

──いわゆる個人勢VTuberへは国からの手当は十分に行き届いていると感じますか?

わたあめ子 お仕事としてVTuberをやっている方へというより、制度を知っていて申請をした方に対しては届いているのかなという印象です。

わたあめ子自身、今回の「文化芸術の継続支援事業」、そして持続化給付金の申請時に「VTuberだから」という理由で不自由だったことはありません。 ──特に問題はなかったと。

わたあめ子 はい。ただVTuberになって初めて個人事業主として仕事をする、という方もいらっしゃるので、どんな制度があるかよくわからずに申請できない、といったことも多そうだなと思います。

基本的にはインターネットで活動しているがゆえに、「私なんかが申請しないほうが……」という引け目を感じることもあるかもしれません。

VTuberにも各自さまざまな事情や環境があると思うので、必要としている方はいろいろな制度をうまく利用していってほしいなと思います。

個人勢の綺羅星たち

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