連載 | #4 古今東西ボードゲーム探検!

業界あるある体験ボードゲーム「デザイナーすごろく」つくってみた!

物体としての落とし込みを考える

大枠のゲーム内容が固まったところで、実際どのようにこれを形に落としこむかを考えます。

すべての制作を自費で行う同人活動なので、どんな形なら実現可能なのか予算とも相談です。

打ち合わせでは、予算別にゲームに必要なコマや収納ケースを作る案から、ひとつの冊子にすべてを収める節約プランまで考えた上で、冊子+別紙ですごろくセットを印刷というプランに落ち着きました。

ラフにつくってどんどん試そう

完成目標も明確になりはじめたところで、実際のゲーム制作に取り掛かります。

ここで大切なのは細部を詰めるより、最低限の要素でまとめてひとまず試すということです。

頭の中で考える上では上手くいきそうなことでも、実際に作ったゲームを手にとって遊んでみると想像通りにならない所はたくさんあります。

手触りを元に改良を重ねながら、次第に盤面のデザインやゲームのルールが固まっていきました。

最初期のすごろく盤プロトタイプ。装飾はなくマスのイベントも埋まりきってないですが、最低限遊べる状態

ある程度内容が固まったところで簡単に紙に書いて実際に遊んでみます。ゲームの流れを確かめるのが目的なので細かい部分は省略で

自分たち以外の人の意見も参考に

ゲームを制作している中で、制作している自分たちではどうしても気付けない見落としというのはきっとあります。

そのため知人にも協力してもらいテストプレイすることで、その意見を参考に初めて遊ぶ人でも楽しめる内容になるように調整を重ねていきました。

完成直前の最終確認は忘れずに!

何かを作る上で完成前の最終確認は大切ですが、ゲーム制作でもそれは同じこと。

今回の場合は特に、単純な文字の誤植でも場合によっては遊ぶ上で混乱の原因となってしまうということで、度々チェックを行いました。

実は、今回の制作ではカードを印刷する紙のサイズを間違えるという凡ミスに、業者に注文を出してデータ入稿する直前で気付き、デザインからやり直すということがありました……

トラブルを見越した期日設定というのも、完成度を高める要素のひとつかもしれません。

夏コミ3日目でお待ちしています!

このようにして完成した今回の「デザイナーすごろく」。

ここまで読んで頂いて察しの良い方はもうお気づきとは思いますが、記事にかこつけた自分のサークル宣伝をしつつの、ゲーム制作体験記でしたがいかがだったでしょうか。

ゲームを遊ぶだけではなく、たまには自分で作ってみるのも案外楽しいかもしれませんよ。

それでは夏コミ3日目・日曜日の東O-29a[jadda+]のブースでお待ちしておりますので、もし気になった方は遊びに来てくださいね!
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