任天堂が著作物利用のガイドライン更新 いちからやUUUMら4社に許諾

画像はいちから

POPなポイントを3行で

  • 任天堂が法人4社にゲーム配信等を許諾
  • UUUM、いちからを新たに法人として追加
  • ツッコミの声も「なんでガジェット通信?」
任天堂が、「ネットワークサービスにおける個人のゲーム著作物利用に関するガイドライン」を更新した。

これまで、個人でのゲーム実況の利用・収益化について、ガイドラインに従えば任天堂の著作物については著作権侵害を主張しないという内容で、法人などの団体は対象に含まれていなかった。

今回、新たにこの法人対象についての記述を更新。

UUUM株式会社吉本興業所属を含む)、株式会社ソニー・ミュージックマーケティング株式会社東京産業新聞社(ガジェット通信)、いちから株式会社の4社については、別途契約が締結されており、法人であっても個人同様、ガイドラインに沿えば任天堂のゲーム著作物を利用した投稿を行うことができると明言した。

「任天堂の著作物の利用に関するガイドライン」とは?

2018年11月に任天堂が発表した、「ネットワークサービスにおける任天堂の著作物の利用に関するガイドライン」。

それ以前は、ゲーム配信の収益化プログラム「Nintendo Creators Program」が存在し、申し込みをして許諾を受けた動画制作者と任天堂との間でYouTubeの広告収益をシェアするという規定だったが、同年12月に廃止。

これによって、収益化時に任天堂への申込みも不要で、また広告収益のシェアもなくなった。

日本国内に留まらず世界的に有力なゲームハードとゲームタイトルを抱える任天堂の大きな方針展開。

氷山の一角ではあるが、国内ゲーム業界の重要な一角を占める同社が、個人のゲーム実況配信を奨励するととれるこの決断は、ゲーマーや配信者から歓迎されたのは言うまでもない。

しかし、その利用許諾はあくまで個人利用にのみ適用されるものだった。

今回、それが新たに更新され、別途契約を結んでいる法人が明記されたという形だ。

「なぜガジェット通信?」というツッコミの声

ただし、YouTuber事務所のUUUMは、任天堂が個人向けの利用を認めるガイドラインを発表した同日、法人として任天堂の著作物に関する包括的許諾を受けていると当時から発表している。 今回、改めてUUUM(資本業務提携している吉本興業)、バーチャルYouTuber(VTuber)グループ・にじさんじを運営するいちから株式会社、株式会社ソニー・ミュージックマーケティング、そしてWebメディア「ガジェット通信」を運営する株式会社東京産業新聞社の4社について、本ガイドラインの対象であるとQ&Aに追加された。

HIKAKINさんやはじめしゃちょーさんら人気YouTuberを抱えるUUUM。月ノ美兎さんを擁するにじさんじ、グループで活動する強さを発揮し安定の支持を誇る彼女たちを運営するいちから株式会社。

そしてソニーミュージックグループのマーケティング事業などを手がける株式会社ソニー・ミュージックマーケティング。この3社はある程度誰が見ても理解できる並びだが、SNSでは「なぜガジェット通信?」というツッコミも散見された。

「ガジェット通信」はWebメディアであり、一方でUUUM同様、マルチチャンネルネットワーク事業者(動画投稿者のマネジメントやクリエイティブのサポートをする組織)でもある。

なお、株式会社東京産業新聞社の親会社である未来検索ブラジルは、みんながよく知る2ちゃんねる(現在は「5ちゃんねる」)創設者である「ひろゆき」こと西村博之さんが取締役をつとめる企業。

自身のYouTuberチャンネルを運営している西村博之さんは、会社の事業としても配信者のサポートを行なっている。

これら4社が新たに発表されたため、「UUUM」や「任天堂」といったワードがTwitterなどで話題を呼んでいる。

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