Night Tempoの新譜ジャケットに永井博  “昭和グルーヴ“の越境性

POPなポイントを3行で

  • 音楽プロデューサーNight Tempo、新作アルバムジャケ公開
  • イラストレーターの永井博がシティポップを彩る
  • 11月からは全国6都市で来日ツアーも
近年の海外におけるジャパニーズ・シティポップの火付け役と言える、韓国人プロデューサー/DJのNight Tempoさんが、自身のTwitter上で10月末にリリースされるニューアルバムのジャケットを発表した。

ジャケットのイラストを担当しているのは、イラストレーターの永井博さん。

シティポップの金字塔的名盤と言われている大瀧詠一さんの『A LONG VACATION』や、杉山清貴さんの『リズム・フロム・ジ・オーシャン』のジャケットなど、数々のレコードや広告のイラストを担当してきたクリエイターだ。

永井さんらしい絵のタッチがNight Tempoさんの世界感と絶妙に合わさったイラストになっている。

80'sポップカルチャー再興の旗手、Night Tempo

Night Tempoさんはアメリカと日本を中心に活動する1986年生まれの韓国人プロデューサー/DJ。

日本の80年代ポップスやアイドル作品のカセットテープ収集家にして、欧米で生まれたネット発の音楽ジャンルである「ヴェイパーウェイヴ」シーンの人気アーティストとして知られている。

日本の昭和文化をこよなく愛し、80年代のジャパニーズ・シティポップや歌謡曲と同じく80年代や90年代のアニメ映像をサンプリング、リミックスさせた作風で知られている。海外で言う、いわゆる「和モノ」や「ジャパニーズ・シティポップ」ブームを巻き起こした重要人物だ。

二次創作から公式に認められる活躍

2016年、YouTubeに投稿した竹内まりやさんの「プラスティック・ラブ」リミックス動画は海外ユーザーを中心に爆発的に視聴され、現在では930万再生を突破。
Takeuchi Mariya - Plastic Love (Night Tempo 100% Pure Remastered)
その後、国内でも後を追うようにFriday Night Planstofubeatsさんら同曲を続々とカバーし、2019年5月には竹内まりやさんが公式で35年ぶりとなる新MVを公開した。

さらに2019年4月には、アイドルデュオ・Wink、7月には杏里さんの名曲を再構築した楽曲を公式の許可を得て「オフィシャル・リエディット」シリーズとしてリリース。 もはや、ネットでの二次創作的なカルチャーである既存のフューチャーファンクとは一線を画して、Night Tempoさん自身が名付けた“昭和グルーヴ”という新たなステージへと移行している。

来日ツアーも決定

今回ジャケットが公開されたニューアルバム『夜韻』は10月発売としながら、正式な発売日は公表されていないが、自身のTwitterで「Night Tempoの世界観を1000%表現するアルバムです」とつぶやくほどの自信作。

日本の80年代シティポップや歌謡曲をイラストレーターとして牽引してきた永井博さんとのコラボは、それらのカルチャーをネット上で大胆にサンプリング、リミックスを行ってきたNight Tempoさんがまたひとつ、“公式”と“非公式”の垣根を崩した出来事と言って良いのではないか。

アルバムリリースの直後である11月からは来日ツアー「Night Tempo presents ザ・昭和グルーヴ・ツアー」をスタート。全国6都市を巡る予定だ。

シティポップは終わらない

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イベント情報

Night Tempo presents ザ・昭和グルーヴ・ツアー

2019/11/27(水)福岡県club evoL
OPEN 18:00 START 18:00

2019/11/28(木)名古屋 Live & Lounge Vio
OPEN 18:00 START 18:00

2019/11/29(金)京都 CLUB METRO
OPEN 18:00 START 18:00

2019/11/30(土)大阪CIRCUS Osaka
OPEN 18:00 START 18:00

2019/12/2(月)札幌 SOUND LAB MOLE
OPEN 18:00 START 18:00

2019/12/4(水)東京Shibuya WOMB
OPEN 18:00 START 18:00

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