特徴的な頭の形。ピンと張ったヒレと尾。どこかで見たことあるのある造形...そう、シュモクザメです。
たまーに群れをなして夏の海水浴場に現れ、「遊泳禁止」の看板を背に悠々と泳いでいるあのサメです。
そんなサメを針金を使い再現したのが、針金造形師の蔦本大樹/tsutamoto daiki(@tdaiki1216)さん。蔦本さんが作るこの“針金シュモクザメ”がすごいんです。
針金シュモクザメの造形をよく見る
自在に稼働させるその技術力
このシュモクザメ、針金でつくられたということで、動きがガチッと固定されているとイメージされた方も多いかもしれません。自在 渦紋撞木鮫/Jizai Kamon Hammerhead shark
— 蔦本大樹/tsutamoto daiki (@tdaiki1216) August 18, 2019
可動説明動画 pic.twitter.com/jFQVBvCvAy
しかし、まるで本物のシュモクザメのように体を稼働させることができるのです。うねるように尾や胴体が動く様子はまさに海を泳ぐ動作と一致します。
この完成度でつくりあげるために蔦本さんは、「まずモチーフの造形を頭に叩き込むために粘土でマケット(模型)を作る、標本を手に入れる、水族館で観察するなどしてます。」とTwitterのリプライで話しています。ありがとうございます。ワイヤーを使った作品は他の彫刻作品などと比べるとどうしても形が曖昧になるので造形を伝えるのが難しいです。私の制作方法としてはまずモチーフの造形を頭に叩き込むために粘土でマケットを作る、標本を手に入れる、水族館で観察するなどしてます。参考になれば幸いです。
— 蔦本大樹/tsutamoto daiki (@tdaiki1216) August 18, 2019
ちなみに製作期間は約2ヶ月半だそうで。確かな技術力はもちろん、そうした下準備が重要だということがよくわかりますね。
エヴァも針金でクールに再現
シュモクザメのほかにも蛇など様々な動物を針金で造形している蔦本さん。なかには漫画『日常』のキャラクターや『君の名は。』の三葉の姿をスケッチするようにして再現した作品も。針金自在 大蛇
— 蔦本大樹/tsutamoto daiki (@tdaiki1216) January 27, 2018
顎、舌、体、尻尾可動
銅、真鍮製
地道に作っていた大学の卒業制作です pic.twitter.com/nznKbvuyw3
『エヴァンゲリオン』のエヴァ13号機もクールに造形しています。めちゃくちゃかっこいい。針金スケッチ
— 蔦本大樹/tsutamoto daiki (@tdaiki1216) December 20, 2017
日常&君の名はの三葉 pic.twitter.com/TUfKHy6IcW
と、これ以上紹介しだすと止まらなくなりそうなので、興味のある方はぜひ蔦本さんの作品のアーカイブを覗いてみてください(外部リンク)。劇場版も2020年に公開が決まったので、2年前に制作したエヴァ第13号機をリペイントして台座付けました(^^)
— 蔦本大樹/tsutamoto daiki (@tdaiki1216) August 2, 2018
この頃はカラーワイヤーばっかり使ってた pic.twitter.com/MPT5qPQYKa
あなたをアッと言わせる作品がそこにあるかもしれません。
アッと言わせる職人技
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