上野千鶴子が「情熱大陸」に 東大祝辞で賛否の社会学者が伝えたいこと

『情熱大陸』6/30(日)社会学者/上野千鶴子

本日6月30日(日)23時から放送されるTBSのドキュメンタリー番組「情熱大陸」に、社会学者の上野千鶴子さんが出演する。

番組では、仕事に臨む上野さんの姿を追うほか、名誉教授を務める東京大学の入学式で「学内にも社会にも性差別が横行しています」と話し話題となった祝辞について、あるいはジェンダー問題について、現役東大生と語りあう特別授業の様子などが紹介される。

ジェンダー学の第一人者・上野千鶴子

上野千鶴子さんは1948年富山県生まれの社会学者。

女性学、ジェンダー研究の第一人者として知られ、現在は東京大学名誉教授、認定NPO法人「ウィメンズアクションネットワーク(WAN)」理事長などをつとめている。 また作家としても活動しており、著書にベストセラー『おひとりさまの老後』ほか、『スカートの下の劇場』『家父長制と資本制』『女ぎらい』などを持ち、数々の話題作を世に送り出してきた。

東大入学式の祝辞で賛否両論

2019年春の東京大学入学式の祝辞スピーチで日本中に賛否両論を巻き起こし、自身の名前がTwitterのトレンド入りを果たすなど大きな話題を呼んだ上野さん。

件の祝辞冒頭で、2018年に発覚した東京医科大医学部の入試での女子差別問題に言及。

「これまであなたたちが過ごしてきた学校は、タテマエ平等の社会でした。偏差値競争に男女別はありません。ですが、大学に入る時点ですでに隠れた性差別が始まっています。社会に出れば、もっとあからさまな性差別が横行しています。東京大学もまた、残念ながらその例のひとつです」と指摘した。

約10分間の祝辞に「感動した」と共感の声が沸き起こる一方で、「祝辞にふさわしいのか?」と賛否両論が噴出し、Twitterで「上野千鶴子」がトレンド入りにするほど大反響を呼んだ。祝辞全文はこちらから(外部リンク)。

初のテレビ番組密着取材

発言のたびに議論を呼ぶ"論客"として活躍を続ける上野さん。

賛否はともあれ、「情熱大陸」のような20年以上続く番組に社会学者が出演するのは意義深い。基本的にテレビの密着取材を受けてこなかったという上野さんだからなおさらだ。

なお、番組の放送は6月30日(日)23時から。ジェンダーの問題が取り沙汰される昨今、必見の内容になりそうだ。

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