『子連れ狼』などの人気作で知られる漫画原作者・小池一夫さんが、4月17日に肺炎のため亡くなった。82歳だった。19日に小池さんの公式Twitterで明かされた。
発表によると以前から入院療養中だった。葬儀は故人の遺志により親族のみで執りおこなわれた。
『子連れ狼』『御用牙』『修羅雪姫』など、セクシーでバイオレンスな作品を多く手がけ、特に『子連れ狼』は映画化・ドラマ化され代表作のひとつになった。
育成にも注力しており、1977年に開講した「劇画村塾」からは、『うる星やつら』の高橋留美子さん、『北斗の拳』の原哲也さん、「ドラゴンクエスト」シリーズの堀井雄二さん、『刃牙』の板垣恵介さんら、錚々たる作家・クリエイターを輩出してきた。
「モンキーパンチさんとは40年前、漫画アクションの初期に『ルパン三世』と『子連れ狼』で人気争いをしたライバルでもあった。一緒に組んで『書記官鳥(セクレタリーバード)』という漫画も作ったなあ。淋しくなるなあ」と、ともに漫画界を盛り上げたライバル/同志の死を悼んだ。
2000年の『キャラクターはこう動かす!』『キャラクターはこう創る!』(ともに小池書院)を筆頭に、キャラクター造形学科教授をつとめた大阪芸術大学からは『大阪芸術大学 小池一夫のキャラクター造形学』など、多くの著書を発表。 『小池一夫のキャラクター新論 ソーシャルメディアが動かすキャラクターの力』『ホット&クール! ローソンのソーシャル・キャラクター戦略』(ともに小池書院)など、時代背景を踏まえたかたちで新作の出版を続けた。
漫画・アニメ・ゲームだけでなく、ハローキティやリラックマといった商品を出自に持つもの、さらに企業や自治体のマスコットと、世界でも有数のキャラクター大国である日本。
小池さんは、漫画原作者として多くの作品を手がけると同時に、日本独自のキャラクター文化の発展に果たした役割も大きいだろう。
発表によると以前から入院療養中だった。葬儀は故人の遺志により親族のみで執りおこなわれた。
かねてより入院療養中であった小池一夫は肺炎により4月17日永眠いたしました。
— 小池一夫 (@koikekazuo) 2019年4月19日
生前は多くの方々に小池一夫と小池一夫作品を愛していただき、心より感謝申し上げます。
なお故人の遺志により葬儀は親族のみで執り行いました。
皆様には大変お世話になり、ありがとうございました。
有名漫画家を輩出してきた小池一夫
1936年秋田県生まれの小池さんは大学卒業後、さいとうプロダクションに所属して『ゴルゴ13』『無用之介』などの原作に関わったのちに独立。『子連れ狼』『御用牙』『修羅雪姫』など、セクシーでバイオレンスな作品を多く手がけ、特に『子連れ狼』は映画化・ドラマ化され代表作のひとつになった。
育成にも注力しており、1977年に開講した「劇画村塾」からは、『うる星やつら』の高橋留美子さん、『北斗の拳』の原哲也さん、「ドラゴンクエスト」シリーズの堀井雄二さん、『刃牙』の板垣恵介さんら、錚々たる作家・クリエイターを輩出してきた。
Twitterのフォロワー数は90万人を超えるなど、近年はSNSで積極的に発信。最後のツイートは17日、逝去が発表された漫画家のモンキー・パンチさんについてのもの。モンキーパンチさんとは40年前、漫画アクションの初期に『ルパン三世』と『子連れ狼』で人気争いをしたライバルでもあった。一緒に組んで『書記官鳥(セクレタリーバード)』という漫画も作ったなあ。
— 小池一夫 (@koikekazuo) 2019年4月17日
淋しくなるなあ。
「モンキーパンチさんとは40年前、漫画アクションの初期に『ルパン三世』と『子連れ狼』で人気争いをしたライバルでもあった。一緒に組んで『書記官鳥(セクレタリーバード)』という漫画も作ったなあ。淋しくなるなあ」と、ともに漫画界を盛り上げたライバル/同志の死を悼んだ。
「漫画はキャラクター」関連著作も多数
小池さんといえば、「漫画はキャラクター」という持論のもと、漫画におけるキャラクターの大切さを説き続けてきた人物として知られている。2000年の『キャラクターはこう動かす!』『キャラクターはこう創る!』(ともに小池書院)を筆頭に、キャラクター造形学科教授をつとめた大阪芸術大学からは『大阪芸術大学 小池一夫のキャラクター造形学』など、多くの著書を発表。 『小池一夫のキャラクター新論 ソーシャルメディアが動かすキャラクターの力』『ホット&クール! ローソンのソーシャル・キャラクター戦略』(ともに小池書院)など、時代背景を踏まえたかたちで新作の出版を続けた。
漫画・アニメ・ゲームだけでなく、ハローキティやリラックマといった商品を出自に持つもの、さらに企業や自治体のマスコットと、世界でも有数のキャラクター大国である日本。
小池さんは、漫画原作者として多くの作品を手がけると同時に、日本独自のキャラクター文化の発展に果たした役割も大きいだろう。
時代を築いた先達たち
この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント