今後、同様の事実を確認した場合は「サークルに貼り紙を取り下げてもらうなどの対応を取るべき」と見解を示した。
1月14日に発表された「コミックマーケット95」のアフターレポートで言及された。
コミケでの差別的な貼り紙、その情報と経緯
2018年12月29日から31日にかけて開催された「コミックマーケット95」。「韓国人・中国人お断り」という貼り紙については、31日の会期終了後の反省会において、質疑応答の中で寄せられたものだ。その際の準備会側の解答はネット上で注目を集め、「ヘイトスピーチは表現の自由ではない」「該当のサークルを永久追放するべき」など、議論を呼んでいた(外部リンク)。
ただし、貼り紙はあくまでも情報のみであり、貼り紙の写真などが確認されたわけではない。準備会でも、期間中にこのような事実を把握しておらず、「貼り紙の写真などもなく、反省会での発言以外に情報がない状態」だったという。
そのため「サークルは、自分の頒布物をどう頒布するかを決める。その際、日本の法律に反しないのが1つの線引きである。基本的にはサークルの責任であり、それで批判をうけるのもサークルであり、サークルと一般参加者間の問題である」という旨の回答をしていた。
コミケ準備会「適切ではない」「取り下げてもらう」
1月14日に発表されたアフターレポートでは加えて、「サークルと一般参加者間の問題である」とは、「サークルと一般参加者間の原則論を述べた上で、貼り紙の内容については当然にサークルが責任を引き受けなくてはならない旨を述べたもの」と説明。準備会ではその後、内部での議論を重ねた結果、「差別を容認しているわけではない」と改めて見解を示している。
その上で、貼り紙がコミケットという「場」に適切ではないと言及。
「今後、準備会として事実を認知した際には、サークルに貼り紙を取り下げてもらうなどの対応を取るべきと考えています。お詫びして訂正させていただきます」と説明した。
五輪の影響受ける次回コミケ、リストバンドは各日必要
準備会はアフターレポートで、東京オリンピック・パラリンピックの影響下で今後開催される「コミックマーケット96」(C96)や「コミックマーケット97」(C97)についても言及している。東展示棟は使えず、従来の西展示棟に加え、南展示棟・青海展示棟という新たな会場で、有明と青海をまたいで史上初の4日間開催となるC96とC97では、一般参加者に参加証(リストバンド)の購入を依頼することも決まっている。
「2020年までのコミケット オリンピックでこれからどうなる!?」(外部リンク)によると、現状の計画としては、リストバンドは開催日ごとに異なり、それぞれ当日販売を実施。翌日以降の分についても会場内で販売予定だ。
事前販売については、全日程分のリストバンド(4本)が冊子版カタログに同梱。DVD-ROMカタログ、Webカタログの利用者は別途購入する必要がある。気になる価格は調整中だ。
なお、サークル参加者もリストバンドが必要になる予定だが、追加の負担は発生しないことも明らかになっている。
【写真100枚超】平成最後のコミケを振り返る現状のリストバンドの計画
・リストバンドは開催日ごとに異なり、それぞれ当日販売を行います。翌日以降のリストバンドも会場内で販売予定です。
・事前販売は、冊子版カタログに同梱する形で行い、全日程分のリストバンドが各日1本、合計4本付属します(DVD-ROMカタログ、Webカタログをご利用の方は、申し訳ありませんが当日リストバンドを購入していただくか、事前に冊子版カタログを購入ください)。また、事前の各日分のリストバンドのバラ売りも現在検討中です。
・1日分のリストバンドの価格は調整中です。
・リストバンドは日付毎に色などが異なり、別の日のリストバンドを利用した入場はできません。
・サークル参加者の皆さんにもリストバンドをつけていただく予定ですが、詳細は現在検討中です(サークル参加者には追加の負担はいただきません)。 「2020年までのコミケット オリンピックでこれからどうなる!?」より
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