YouTube公式まとめ動画、史上最低評価数を記録 その数1200万越え

画像は「YouTube Rewind 2018: Everyone Controls Rewind | #YouTubeRewind」より

POPなポイントを3行で

  • YouTube公式の動画が史上最多の低評価数を記録
  • 毎年恒例ネットまとめ動画「YouTube Rewind」
  • ジャスティン・ビーバー以上の低評価の理由は?
YouTubeが公式で配信する動画が、なんと「YouTube史上もっとも評価の低い動画」となってしまったことが話題となっている。

※再生回数や評価数はいずれも記事執筆時点

史上最速(2週間)でジャスティン・ビーバー越え

広大なネットの世界では2018年も様々な出来事が話題となり、年の瀬には毎年恒例の振り返りコンテンツが溢れている。

大手動画配信プラットフォームであるYouTubeの、「YouTube Rewind」(ユーチューブ・リワインド)もその一つ。Rewindは“巻き戻し”を意味する。

世界各国からその国の代表的なYouTuberが出演し、その一年でもっとも話題となったネットミームを振り返るというものだ。今年の「YouTube Rewind 2018」には、日本からHIKAKIN(ヒカキン)さんやFischer's-フィッシャーズ-バイリンガール英会話吉田ちかさんらが出演している。

しかし、この「YouTube Rewind 2018」、1213万もの「Dislike(低評価)」がユーザーからつけられてしまい(12月16日時点)、YouTubeでもっとも低評価な動画という不名誉な記録を、史上最速の2週間で更新してしまったのだ。
Justin Bieber - Baby ft. Ludacris
これまでもっとも低評価数が多かったのは、2010年に配信されたジャスティン・ビーバーさんのMV『Baby』(低評価:996万、再生数:20億3000万回)。しかし、こちらは「Like(高評価)」の数が1049万と低評価数を上回っている。

「YouTube Rewind 2018」の高評価は227万(再生は1億3000万回)。ちょっと可哀想な気もする……。

動画のコメント欄では、「毎年ヒドさが増しててすごい」というコメントに約50万件の「Like(高評価)」がつき、「2017年が最悪だと思ったけど、2018年観たあとだとマシに感じる」など、散々なコメントが寄せられている。

ちなみに、2017年の「YouTube Rewind」の低評価数は約209万となっている。

なにをやっても低評価の悲しい運命?

英国メディアのBBCは、低評価の理由として、日本でも問題視されたお騒がせYouTuberのローガン・ポールさん、世界一のチャンネル登録者を持つピューディパイさんのような、一部の超人気YouTuberが出演しなかったことを挙げている。

2018年に行われたローガンさんとゲームコメンテーターで1900万人のフォロワー数を持つKSIさんのボクシングマッチは、ウェブカルチャーの重要なイベントだったにも関わらず、扱われなかったとしている。
KSI VS. Logan Paul - FULL FIGHT
近年の「YouTube Rewind」には、活動内容が問題視されているYouTuberは出演していない。

ゲーム実況配信プラットフォーム「Twitch」(ツイッチ)の世界的人気実況プレーヤーNinjaさんなど、もともとYouTubeが主戦場ではないが、絶大な人気を誇り、かつクリーンなイメージのあるネット配信者が起用されている。
Ninja's Most Epic Plays Of 2018!!
「ヌルく」なってしまったことが理由なのか。ただ、「なんでもアリすぎてヒドい」とも言われ続けてきた「YouTube Rewind」。結局何をしても低評価をくらってしまうのかもしれない。これがネットミーム化して「毎年低評価を更新しよう」という恒例イベントになりそうなのも怖い(なってもおもしろいけど……)。

散々な結果となってしまった今年の「YouTube Rewind」だが、海外のネットカルチャーに触れてみるのにはとても良い動画だ。この機会にチェックしてみてはどうだろうか。

ちなみに、筆者のおすすめチャンネルは「Primitive Technology」(プリミティブ・テクノロジー)だ。

YouTuberたちの勢いのすごさ

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