キャラクターデザインは『君の名は。』から田中将賀さんが続投、作画監督はスタジオジブリ出身の田村篤さん、美術監督は『言の葉の庭』『BLAME!』の滝口比呂志さんが担当する。
天候の調和が狂っていく時代に、運命に翻弄される少年と少女が自らの生き方を「選択」する物語。
離島から家出して東京にやってきた高校生・森嶋帆高を演じるのは、舞台「弱虫ペダル」シリーズの小野田坂道役で知られる醍醐虎汰朗さん。
帆高が出会う、“祈る”ことで天気を晴れにできる力を持つ少女・天野陽菜の声を、『心が叫びたがってるんだ。』(実写映画)に加え『地獄少女』への出演が決まっている森七菜さんが担当する。
新海監督が『君の名は。』以前から感じていた田中将賀の力
キャラクターデザインを担当する田中将賀さんと新海誠さんは、『君の名は。』以前にZ会のアニメCM『クロスロード』(2014年)でタッグを組んでいる。新海監督によれば、当時、田中さんとの出会いに大きな手応えを感じたことで「次回作で長編をつくるなら、田中さんとのコンビネーションでやりたい」と強く思うようになったという。
『君の名は。』公開時のKAI-YOU.netによるインタビューでは、その理由として、新海監督がそれまで行ってきた、背景美術を全面に押し出すような作品づくりと、「キャラクターアニメーションを代表する田中さんの絵が、同じ画面上で成立する」ことに気づいたからと語っていた。
なお、制作プロデュースを担当するのはSTORY inc.(STORY株式会社)。TOHO animationとして様々なアニメ事業を立ち上げた東宝の映像事業部映像企画室長の古澤佳寛さんと、『君の名は。』のほか数々のヒット作を生み出してきた映像企画部のプロデューサー・川村元気さんらが、2017年9月に設立した新会社だ。田中さんとの出会いは、『クロスロード』で感じた手応えのひとつです。
僕がそれまで行ってきた、背景美術を全面に押し出すような作品づくりと、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』や『心が叫びたがってるんだ。』など、キャラクターアニメーションを代表する田中さんの絵が、同じ画面上で成立する。
そのことに気づいたとき、「次回作で長編をつくるなら、田中さんとのコンビネーションでやりたい」と、強く思うようになっていたんです。新海誠監督『君の名は。』インタビューより
東宝の社内スタッフが立ち上げた新会社であり、2018年3月には東宝との業務提携契約を締結している(外部リンク)。
(C)2019「天気の子」製作委員会
もう一度読みたい、クリエイターの言葉
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作品情報
天気の子
- 原作・脚本・監督
- 新海誠
- 声の出演
- 醍醐虎汰朗 森七菜
- キャラクターデザイン
- 田中将賀
- 作画監督
- 田村篤
- 美術監督
- 滝口比呂志
- 製作
- 「天気の子」製作委員会
- 制作プロデュース
- STORY inc.
- 制作
- コミックス・ウェーブ・フィルム
- 配給
- 東宝
- 公開
- 2019年7月19日(金)
【INTRODUCTION】
全世界待望新海誠監督 最新作
今や、世界的に注目されるアニメーション監督・新海誠。
叙情的な男女の物語を、美しい色彩と繊細な言葉で紡ぎ出す“新海ワールド”は、
国内外問わず多くの人々に支持され、生み出された作品は高く評価されてきた。
そして、前作『君の名は。』から3年 ― 待望の最新作が、ついに始動する。
これは、僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語
新作『天気の子』は、天候の調和が狂っていく時代に、
運命に翻弄される少年と少女が自らの生き方を「選択」する物語。
東京にやってきた家出少年・帆高が出会った、不思議な力を持つ少女・陽菜。
ふたりの恋の物語は、美しく、切なく、新たな時代を迎えるあらゆる世代、
そして全世界へのメッセージとして描かれる。
2019年夏、世界はアニメーション映画の新たな境地を目撃する。
【STORY】
「あの光の中に、行ってみたかった」
高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。
しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、
怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。
彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。
そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。
ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らす少女・陽菜。
彼女には、不思議な能力があった。
「ねぇ、今から晴れるよ」
少しずつ雨が止み、美しく光り出す街並み。
それは祈るだけで、空を晴れに出来る力だった――
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