講談社のファッッション雑誌『ViVi』専属モデルであり、女優としても活動する玉城ティナさんが、20歳の誕生日を機に写真集『渇望』を刊行した。
「読む写真集」と銘打たれた本作は、玉城ティナさんによる詩や短編小説をはじめ、さまざまなクリエイターとのコラボレーションが見どころだ。
『ナラタージュ』などの作品で知られる作家・島本理生さん。処女作からその才能を認められ、近作では『溺れるナイフ』やRADWIMPS『光』のMVなども手がけた映画監督・山戸結希さん。
他にもイラストレーター・anncoさん、スタイリスト・遠藤リカさんも参加。また、少女写真家・飯田エリカさんをはじめ、写真家も複数名が関わる。 装丁も現役ファッションモデルが発刊する写真集としては異形な印象だ。表紙にはタイトルや指名をごく小さな文字で記し、顔の全景が映る写真を選ばなかった。内容によって複数の紙質を使い分けるなど、デザインにも工夫と意図を感じさせる造りになっている。
コラボレーションムービーの『玉城ティナは夢想する』の脚本を書き下ろし、映像を監督した山戸結希さんは「玉城ティナさんに底知れないものがあると思いました。写真を撮って、動画を撮って……と2日間で繰り返して、まさに戦争みたいな時間でしたね」と現場を振り返った。山戸結希監督×玉城ティナコラボムービー『玉城ティナは夢想する』特報解禁!
映像では、どこにでもいる平凡な女子大生「A子」を玉城ティナさんが演じる。ストーリーはA子が「もし自分が玉城ティナだったら」と夢想するメタフィクションであり、「夢と現実が入り交じるような世界になった」と山戸結希さんは話す。
観客から「こんな20代でいたいと思える理想は?」と聞かれると、玉城ティナさんは「自分でやりたいことを自分できちんと実行できること。核は変わらないけど、大人としてやりたいことができる、自立した女性になれればいいなと思います」と答えた。 映像を通して「山戸監督と私とが通じあった“言葉みたいなもの”を感じてもらえれば」と玉城ティナさん。山戸結希さんも「ティナさんの共犯者になったような気持ちでつくりました。犯行声明として受け取ってください」と言葉を贈り、トークイベントを締めくくった。
『渇望』の帯には、こんな言葉が連なる。
まさに、山戸結希監督の話した「底知れなさ」を感じる一冊に仕上がっている。
他にもイラストレーター・anncoさん、スタイリスト・遠藤リカさんも参加。また、少女写真家・飯田エリカさんをはじめ、写真家も複数名が関わる。 装丁も現役ファッションモデルが発刊する写真集としては異形な印象だ。表紙にはタイトルや指名をごく小さな文字で記し、顔の全景が映る写真を選ばなかった。内容によって複数の紙質を使い分けるなど、デザインにも工夫と意図を感じさせる造りになっている。
刊行トークイベントで、山戸結希さん「ティナさんの共犯者」と話す
発刊を記念し、2017年10月7日に東京・渋谷のヴィレッジヴァンガード渋谷本店にて、山戸結希監督を交えたトークイベントが開催された。コラボレーションムービーの『玉城ティナは夢想する』の脚本を書き下ろし、映像を監督した山戸結希さんは「玉城ティナさんに底知れないものがあると思いました。写真を撮って、動画を撮って……と2日間で繰り返して、まさに戦争みたいな時間でしたね」と現場を振り返った。
観客から「こんな20代でいたいと思える理想は?」と聞かれると、玉城ティナさんは「自分でやりたいことを自分できちんと実行できること。核は変わらないけど、大人としてやりたいことができる、自立した女性になれればいいなと思います」と答えた。 映像を通して「山戸監督と私とが通じあった“言葉みたいなもの”を感じてもらえれば」と玉城ティナさん。山戸結希さんも「ティナさんの共犯者になったような気持ちでつくりました。犯行声明として受け取ってください」と言葉を贈り、トークイベントを締めくくった。
「残しておきたいものって 笑顔だけじゃないのかもしれない」
トークイベント開催前に行われたマスコミ各社のフォトセッションの最中、玉城ティナさんは「笑顔で」と求められ続けた。彼女も笑顔を返すものの、今回の写真集から醸される雰囲気や『渇望』という言葉からは、どこかミスマッチにも感じられた。『渇望』の帯には、こんな言葉が連なる。
モデルであり、マスコミに笑顔を見せる玉城ティナだけが、「玉城ティナ」ではない。「19歳」というあやうい存在の現在地点、そして彼女の感性を映した本作は、“アーティスティック”という言葉ではとてもくくれない。振り返ったときに
残しておきたいものって
笑顔だけじゃないのかもしれない
まさに、山戸結希監督の話した「底知れなさ」を感じる一冊に仕上がっている。
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