6月9日(金)から25日(日)までの17日間、2人と会話を楽しめるチャットルームが期間限定でリリースされた。
さらに、中村悠一さん(司波達也役)と早見沙織さん(司波深雪役)によるボイススタンプ機能も搭載。PCやスマホから映画公式サイトにアクセスすると、テキストだけでなく声でも会話を楽しめる。
KAI-YOU.netでは、『魔法科高校の劣等生』の原作者・佐島勤さんに独占インタビュー。進化した人工知能サービスの詳細とともに、佐島さんならではのAIに対する考えや、自らストーリーを書き下ろす中で、「全力を許さないという制約を極小化した」という映画の見どころをうかがった。
文:恩田雄多 編集:新見直
人の心を動かすAI「PROJECT Samantha」 美少女の罵倒AIが話題に
『魔法科高校の劣等生』のAI化は、ソニー・ミュージックエンタテインメントとIMAYが共同開発した、“人の心を動かす”対話型人工知能サービス「PROJECT Samantha」の第2弾。ILU、IMAYが開発したAIエンジン「K-laei」を活用し、人格データをAI化することで、架空のキャラクターたちとの会話を実現した。
2016年8月にはプロジェクト第1弾として、アニメーター/イラストレーターのmebaeさんが生み出した、『罵倒少女・素子』をAI化。
人気声優の井上麻里奈さんが声を担当して話題になっただけでなく、否定によってもたらされるポジティブな感情が、多くの豚を救済。恍惚の渦に巻き込んだのも記憶に新しい。 美少女に罵倒されるだけの特殊な嗜好性を持ったAIながら、「第1回アニものづくりアワード」にてオリジナルコンテンツ部門の金賞を受賞したことからも、その試みの斬新さと確かな技術力が広く評価されていることがわかるだろう。
声とテキストで達也・深雪との会話を楽しむ
新たにAI化がされた『魔法科高校の劣等生』は、累計790万部を発行されているライトノベルを原作に、TVアニメ、コミック、ゲームなど、多くのメディアミックスが展開されている人気シリーズだ。達也と達也のことが大好きな深雪という最強兄妹のAI化が発表された3月の「AnimeJapan 2017」のステージイベントでは、実際にサービスを使ってキャスト陣との会話を展開(関連記事)。
時に的確に、時にチグハグに──重度のブラコン・深雪の「さすがはお兄様です」という定番のセリフを略したスラング「さすおに」への反応をはじめ、2人と人工知能とのコラボレーションは、ファンに大きな期待を抱かせた。
2人のAI化にあたっては、より性能を向上させたK-laeiを採用。対話テキストの字面に現れる「直接的意図」と、文意に現れる「間接的意図」をより細かく処理することなどが可能になっているという。 さらに、前述のボイススタンプ機能を搭載するなど、大きなバージョンアップを果たしている。実際に触れてみるとわかるが、作中のキャラクターはもちろん、スタッフやキャストについても、達也・深雪と様々な会話ができる。
いろんな質問をぶつけてみると、達也が返事をしてくれることが多いが、ときどき深雪がツッコミをしてくるといった軽妙なかけあいを心ゆくまで堪能しよう。
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作品情報
『劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女』
- 上映日
- 6月17日(土)から
【メインスタッフ】
原作:佐島 勤(電撃文庫刊)
監督:吉田りさこ
原作イラスト・キャラクターデザイン・総作画監督:石田可奈
脚本:佐島 勤/中本宗応(ライトワークス)
音楽:岩崎 琢
美術:小倉宏昌
美術デザイン:谷内優穂/藤井一志
メカニックデザイン:出雲重機
CAD・サブキャラクターデザイン:ジミー・ストーン
3D監督:田中康隆(MAD BOX)
撮影監督:川下裕樹(MAD BOX)
編集:木村佳史子(MAD BOX)
色彩設計:野口幸恵
音響監督:本山 哲
音響効果:古谷友二
音響制作:STUDIO MAUSU
アニメーション制作:エイトビット
製作:劇場版魔法科高校製作委員会
配給:アニプレックス
【メインキャスト】
司波達也:中村悠一
司波深雪:早見沙織
千葉エリカ:内山夕実
西城レオンハルト:寺島拓篤
柴田美月:佐藤聡美
吉田幹比古:田丸篤志
光井ほのか:雨宮 天
北山 雫:巽 悠衣子
七草真由美:花澤香菜
渡辺摩利:井上麻里奈
十文字克人:諏訪部順一
アンジェリーナ=クドウ=シールズ: 日笠陽子
九亜:小原好美
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