オンライン発の人気小説『魔法科高校の劣等生』のアニメ化が、2013年10月6日(日)に開催された「電撃文庫秋の祭典2013」にて発表された。
現実の技術として「魔法」が使えるようになった時代、エリート校として知られる“魔法科高校”。そこに、劣等生の兄と優等生の妹が入学した時から、平穏だった学園で波乱の日々が幕開く。一見、よくあるファンタジー小説のようだが、内容は、オンライン小説には珍しいハードSFとなっており、それが人気の理由の一つでもある。
似たような事例として、オンライン小説として人気を集め、電撃文庫から刊行された『ソードアート・オンライン』がある。しかしこちらに関しては、著者の川原礫さんは、『アクセル・ワールド』で第15回電撃小説大賞大賞を受賞し、同作で商業デビューしてから後のことだった。
特に「電撃文庫」と言えば、数あるライトノベルレーベルの中でもトップシェアを誇る。そのため、当時、「小説家になろう」の人気ランキングトップに君臨し続けた『魔法科高校の劣等生』の異例の電撃文庫からの刊行は、出版業界において、小説家になるための限られたルートに風穴を開けた象徴的な事例として記憶されている。
また、兄の司波達也役には、『おおきく振りかぶって』の阿部隆也役や『妖狐×僕SS』の御狐神双熾役の中村悠一さん、妹の司波深雪役には、『東のエデン』の森美咲役や『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の鶴見知利子役の早見沙織さんという人気声優の2人が決定した。
公式サイトでは、アニメ化PV第1弾も公開された。以下は、その場面写の一部だ。
また、2013年10月18日(金)発売の「月刊Gファンタジー」11月号より、作画・きたうみつなさん『魔法科高校の劣等生 九校戦編』と作画・天羽銀さん『魔法科高校の劣等生 横浜騒乱編』が同時連載をスタートさせる。さらに、2013年冬からは「月刊コミック電撃大王」にて作画・依河和希さん『魔法科高校の劣等生 追憶編』の連載も開始となる。
アニメ化も決定してなお、勢いの止まらない『魔法科高校の劣等生』。今後も要注目だ。
執筆者:あそうまお
『魔法科高校の劣等生』とは
2008年、大型小説投稿サイト「小説家になろう」にて連載開始。累計5500万PVを叩きだし、2011年に電撃文庫より刊行が開始され、シリーズ11巻までで累計290万部を突破した、佐島勤さんの大人気作品。2012年には2誌でコミカライズもされている。現実の技術として「魔法」が使えるようになった時代、エリート校として知られる“魔法科高校”。そこに、劣等生の兄と優等生の妹が入学した時から、平穏だった学園で波乱の日々が幕開く。一見、よくあるファンタジー小説のようだが、内容は、オンライン小説には珍しいハードSFとなっており、それが人気の理由の一つでもある。
オンライン発、「電撃文庫」初
注目すべきは、電撃文庫において、いわゆる小説賞がきっかけではなくオンラインで有名になっていた作品を刊行し商業デビューさせたのは、佐島勤さんの『魔法科高校の劣等生』以外に前例がなかったということだ。似たような事例として、オンライン小説として人気を集め、電撃文庫から刊行された『ソードアート・オンライン』がある。しかしこちらに関しては、著者の川原礫さんは、『アクセル・ワールド』で第15回電撃小説大賞大賞を受賞し、同作で商業デビューしてから後のことだった。
特に「電撃文庫」と言えば、数あるライトノベルレーベルの中でもトップシェアを誇る。そのため、当時、「小説家になろう」の人気ランキングトップに君臨し続けた『魔法科高校の劣等生』の異例の電撃文庫からの刊行は、出版業界において、小説家になるための限られたルートに風穴を開けた象徴的な事例として記憶されている。
アニメプロジェクト始動!
アニメの監督を務めるのは、『咲-Saki-』シリーズなどを手掛ける小野学さん。キャラクターデザインは、原作イラストと同様の石田可奈さんだ。アニメーション制作は、『サマーウォーズ』や『四畳半神話大系』などを制作してきたマッドハウスである。また、兄の司波達也役には、『おおきく振りかぶって』の阿部隆也役や『妖狐×僕SS』の御狐神双熾役の中村悠一さん、妹の司波深雪役には、『東のエデン』の森美咲役や『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の鶴見知利子役の早見沙織さんという人気声優の2人が決定した。
公式サイトでは、アニメ化PV第1弾も公開された。以下は、その場面写の一部だ。
新刊とコミカライズも 怒涛の発売ラッシュ
2013年10月10日(木)には、原作小説の第12巻『魔法科高校の劣等生12 ダブルセブン編』が発売される。また、2013年10月18日(金)発売の「月刊Gファンタジー」11月号より、作画・きたうみつなさん『魔法科高校の劣等生 九校戦編』と作画・天羽銀さん『魔法科高校の劣等生 横浜騒乱編』が同時連載をスタートさせる。さらに、2013年冬からは「月刊コミック電撃大王」にて作画・依河和希さん『魔法科高校の劣等生 追憶編』の連載も開始となる。
アニメ化も決定してなお、勢いの止まらない『魔法科高校の劣等生』。今後も要注目だ。
執筆者:あそうまお
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