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連載 | #2 片渕須直監督『この世界の片隅に』特集

『この世界の片隅に』片渕須直監督インタビュー後編「『世界が覆る』体験の意味は再検討しないといけない」

『この世界の片隅に』片渕須直監督インタビュー後編「『世界が覆る』体験の意味は再検討しないといけない」
『この世界の片隅に』片渕須直監督インタビュー後編「『世界が覆る』体験の意味は再検討しないといけない」

『この世界の片隅に』片渕須直監督インタビュー (C)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会

戦争と震災、喪失の意味を再検討するきっかけに

──2016年は、アニメ映画『君の名は。』や特撮映画『シン・ゴジラ』がヒットを飛ばしました。そして、この2作品は明らかに東日本大震災を経由してつくられた作品に思えます。この2作品は見られましたか?

片渕 そういう話は聞きましたが、見る時間がまったくないです(苦笑)。

──先のシンポジウムでは、東日本大震災を経験した我々にとって、『この世界の片隅に』の空襲シーンがある種のリアリティをもって受け止められたというお話がありました。

片渕 (東日本大震災をへて)今まで遠い昔のことだと思っていた「戦争中」という世界が、自分たちと縁のないものではない、ということがわかった。それから、戦時中も今も、そこには罹災者がいて、それを支援する人たちの活動の仕方や気持ちの持ち方もそんな変わっていないような気がしました。

──制作開始直後となる2011年に、東日本大震災が起こります...

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