江戸から明治・大正・昭和を経て現代に至るさまざまな見世物の姿を、絵看板、錦絵、一式飾や生人形(いきにんぎょう)などの資料を通して網羅的に紹介。
入場料は一般が830円、高校・大学生が450円、小・中学生が250円となっている。
関西初!見世物の世界が大集結
見世物の世界を網羅的に展示する試みとしては関西初となる「見世物大博覧会」では、昔から人々を魅了してきた軽業や演戯などの技芸見世物、一式飾や生人形などの細工見世物、ラクダやゾウなどの動物見世物を紹介。 そして、欧米から伝来したサーカスや電気機器などの科学的な見世物など、見世物が隆盛を極めた幕末から明治時代を中心に展示する。 また、歌人/劇作家の寺山修司さんが「『血湧き肉おどる』幻想の世界」と呼んだ見世物の世界を見ながら、現代に息づくなさまざまなエンターテインメントや科学技術のルーツを探ることができる。 なお、本展は、2017年1月17日(火)から3月20日(月・祝)まで千葉県の国立歴史民俗博物館でも開催。展示構成および展示内容は異なるという。この記事どう思う?
イベント情報
特別展「見世物大博覧会」
- 会場
- 国立民族学博物館 特別展示館
- 会期
- 2016年9月8日(木)~11月29日(火)
- ※会期中、作品保護のため一部展示替えを行います。
- 開館時間
- 10:00~17:00(入場は16:30まで)
- 休館日
- 水曜日
- ただし、期間中11月23日(水・祝)は開館、翌24日(木)は休館)
- 無料観覧日
- 9月10日(土)、9月11日(日)、9月19日(月・祝)、11月3日(木・祝)、
- 11月19日(土)、11月20日(日)
- 観覧料
- 一般 830円(560円)、高校・大学生 450円(250円)、
- 小・中学生 250円(130円)
- *( )内は、20名以上の団体、大学等(短大・大学・大学院・
- 専修学校の専門課程)の授業での利用、リピーター、
- 満65歳以上の方の場合の料金。
- 主催
- 国立民族学博物館、国立歴史民俗博物館
- 協力
- 京都文教大学、
- 株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント、
- 株式会社乃村工藝社、株式会社ポスターハリス・カンパニー、
- 株式会社テラヤマ・ワールド、見世物学会、安田興行社、
- 一般財団法人千里文化財団
- 助成
- 日本万国博覧会記念基金
【展示内容】
I プロローグ 見世物の世界へ
実際の見世物小屋の入り口の様子と、入り口に据えられた「グラシ」(客をつかむネタ)や呼び込みによって、観客を見世物の世界へと誘います。
II 見世物とカラダ
身体の鍛錬によって超絶技巧を演じた軽業や曲芸や大力芸、人間が火や水や物品を自由自在に飲み込んだり吹き出したりする、虚実の判断が容易ではない見世物小屋の芸、歌舞伎や講談などの物語世界を下敷きに演じられたのぞきからくりなど、人間によって演じられた様々な見世物を紹介します。
II-1 軽業
江戸時代から明治にかけて人気を博した軽業・曲芸の一座の系譜と技芸の内容、明治以降に外来のサーカスの技芸を取り入れた軽業・曲芸一座の動向、各地に広まり自ら演じる芸能として定着した軽業系統の民俗芸能を紹介します。
II-2 見世物小屋へようこそ
生身の人間が火を吹いたり物品を飲み込んで自在に出し入れしたりする技芸をはじめ、虚実の判断が困難な様々な技芸が演じられた見世物小屋の様相を、「人間ポンプ」でお馴染みの安田興行社を中心に紹介します。
II-3 演戯
歌舞伎や人形芝居などの芸能、講談や落語などの語り物、読本や滑稽本などの文学といった様々なジャンルを通じ、人々の衆知のものとなっていた物語世界を下敷きに展開した見世物の様相を紹介します。
III 見世物とトコロ
見世物興行の場となった都市の盛り場や社寺の境内、辻の様相を、見世物小屋やそれに集う見物人を描いた錦絵や盛り場の様子を写した写真などで紹介します。
IV 見世物とモノ
見慣れた生活世界に存在する品々を創意工夫で想定外の造形に変化させたり、卓越した技術で本物以上に本物らしい造形を作ったり、未知の世界の動物を出現させたりと、普段見られない珍奇な事物を見せることで人々の好奇心をかき立て魅了した、様々なモノの見世物の様相を紹介します。
IV-1 細工
人々が日常接するモノを素材に様々な造形を作り出したり、同類のモノを、機知を働かせて組み上げて様々な造形を作り出したり、動くはずのないモノを動かしたりと、様々な趣向を凝らして製作された細工見世物の様相を紹介します。
IV-2 人形
人間の一瞬の表情、架空の人物、歴史上の人物、殺人などの残忍な光景など、現実では見ることができない人間の様々な姿を、生きた人間以上に生きているように見える人形を用いて表現した人形見世物の様相を紹介します。
IV-3 動物
海外
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