現代に生きる人にとって、紙を眺めている時間とモニターを眺めている時間では、一体どちらが長いのだろうか。デジタル環境でつくられるビジュアル作品と、現実に存在する物質として出力されるビジュアル作品では、どちらに親しみを感じるのだろうか。
ふとそんな疑問をおぼえるほどに、モニターを通して「作品」に触れることが一般化した現在。そんな状況下におけるグラフィック表現のあり方にスポットを当てた「光るグラフィック展」が、2014年2月21日(金)〜3月31日(月)に東京は銀座のクリエイションギャラリーG8にて開催される。
印刷時に利用される色彩形式であるCMYKと、デジタル環境でのそれにあたるRGBの2つのパートに出品作家が位置づけられる同展。CMYKパートには、日本を代表するグラフィックデザイナーの一人である勝井三雄さんのほか、佐藤可士和さん、仲條正義さん、服部一成さんなどそうそうたるメンバーが顔を並べている。近年とくに注目を集める写真家・新津保建秀さんがそこに加わっているのも興味深い。
一方のRGBパートには、デジタル領域を中心に、エッジの効いた作品を生み出し活動しているクリエイターが並ぶ。デジタル領域における作品やデザインをジャンル横断的に展開し続けている中村勇吾さんをはじめ、デジタル環境でイラストを制作する二艘木洋行さん、環境的な相互作用をテーマにWebデザイナーとして様々なサービスやイベントに関わっている萩原俊矢さんなど、年齢層の若い作家も多い。
本展を企画した、Semitransparent Designの田中良治さんは、企画意図について以下のようにコメントを寄せている。
ふとそんな疑問をおぼえるほどに、モニターを通して「作品」に触れることが一般化した現在。そんな状況下におけるグラフィック表現のあり方にスポットを当てた「光るグラフィック展」が、2014年2月21日(金)〜3月31日(月)に東京は銀座のクリエイションギャラリーG8にて開催される。
世代を越えた豪華なデザイナー/クリエイターの競演
「紙」と「ウェブ」、「アナログ」と「デジタル」といった、メディアやテクノロジーを超え、独創的な表現者たちが競演するというこの展示。中でも注目すべきは、世代を越えて結集した、日本を代表するデザイナー/クリエイターの面々だ。印刷時に利用される色彩形式であるCMYKと、デジタル環境でのそれにあたるRGBの2つのパートに出品作家が位置づけられる同展。CMYKパートには、日本を代表するグラフィックデザイナーの一人である勝井三雄さんのほか、佐藤可士和さん、仲條正義さん、服部一成さんなどそうそうたるメンバーが顔を並べている。近年とくに注目を集める写真家・新津保建秀さんがそこに加わっているのも興味深い。
一方のRGBパートには、デジタル領域を中心に、エッジの効いた作品を生み出し活動しているクリエイターが並ぶ。デジタル領域における作品やデザインをジャンル横断的に展開し続けている中村勇吾さんをはじめ、デジタル環境でイラストを制作する二艘木洋行さん、環境的な相互作用をテーマにWebデザイナーとして様々なサービスやイベントに関わっている萩原俊矢さんなど、年齢層の若い作家も多い。
本展を企画した、Semitransparent Designの田中良治さんは、企画意図について以下のようにコメントを寄せている。
名だたる作家たちによる、自身の強みを活かした作品が展開されることで、デジタル/アナログそれぞれの領域特性が融合し、現在の情報環境のあり方すらあぶり出されそうな同展。注目だ。【中略】
近年、デジタルクリエイションのトレンドからは逸脱しつつも魅力的なデザインや作品をつくっている人を見かけるようになったからです。彼らの制作に向かう態度はグラフィックデザイナーのそれに近いところがあるのではと考え、この展覧会を企画しました。グラフィックデザイナーとデジタルメディアのデザイナー(クリエイター)の両者を迎え、発光しているグラフィックという共通のフォーマットで作品を制作していただきました。アナログ/デジタルという対立ではなく、思考の多様性が感じられる展覧会になればと考えております。 クリエイションギャラリーG8のWebサイトの同展紹介ページより
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