1月18日(月)、書店員を中心とした有志が実行委員となり選ぶ「マンガ大賞2016」のノミネート作品が発表されました。
ノミネート作品には、『恋は雨上がりのように』『ゴールデンカムイ』『東京タラレバ娘』『とんかつDJアゲ太郎』など、話題の11作品が挙げられています。
今回の「マンガ大賞2016」1次選考には96人もの選考員が参加し、投票で選ばれた作品の数は226。その中から筆者が注目する3作品をご紹介!
選考対象は、各年の1月1日から12月31日までに出版された単行本のうち、最大巻数が8巻までの作品。
1次選考では、各選考員が「人にぜひ薦めたいと思う5作品」を選出し、2次選考では、そこから得票数10位までの作品がノミネートされます。選考員はそのすべてを読み、トップ3を選定。そしてその結果を集計し、「マンガ大賞」が決定されます。
過去のノミネート作品には、2014年度「コミックナタリー大賞」第1位や「このマンガがすごい!2015」オトコ編1位にも選ばれた大今良時さんの『聲の形』(「マンガ大賞2015」第3位)や、2015年に劇場版アニメ化され、2016年1月からTVテレビアニメが放送となった桜井画門さんの『亜人』(「マンガ大賞2014」8位)などがあります。
このほかにも、多くのノベライズ、アニメ化といったメディアミックスが行われた作品が数多くノミネートされており、今後最も注目されるであろう賞のひとつです。
作者の実際の幼馴染・岡崎さんとのちょっと特殊な友情を描いた『岡本に捧ぐ』。登場するのは小学生の2人で、1990年代のたまごっちやスーパーファミコンなど心くすぐられるような懐かしさを感じられます。
現在第2巻までの刊行となっていますが、Web発の漫画作品として注目を集めています。
「リバイバル(再上映)」と呼ばれる「悪いこと」が起きる直前まで時が巻き戻る現象が、自分の身に起こることに不満を感じる主人公・悟。しかし、ある日をきっかけにその現象に大きな変化が起き始めます。
作者の三部けいさんは「ジョジョの奇妙な冒険」で知られる荒木飛呂彦さんを師匠とし、現在出版されている第7巻までで売り上げ239万部を突破するほどの人気を集めています。
ある日墓地の壁から出現したダンジョンから現れた1人の男の言葉によって、ダンジョンを突破しようと試みる冒険者たちが登場するというストーリー。
ここまではよくある冒険ものなのですが、この作品の一味違うところは、ダンジョンにいるモンスターを現代の調理法で食べるグルメ漫画の要素も含んでいるところ。おいしそうな料理の数々や、かわいらしい登場人物たち、コミカルな展開に楽しみながら読むことができます。
作者の九井諒子さんが商業誌で漫画を描きはじめたのは2011年。これからの期待が高まる作家といえるでしょう。
執筆者:しの
ノミネート作品には、『恋は雨上がりのように』『ゴールデンカムイ』『東京タラレバ娘』『とんかつDJアゲ太郎』など、話題の11作品が挙げられています。
今回の「マンガ大賞2016」1次選考には96人もの選考員が参加し、投票で選ばれた作品の数は226。その中から筆者が注目する3作品をご紹介!
「マンガ大賞」とは?
「マンガ大賞」は、書店員を中心とした漫画好きの有志たちが「今一番フレッシュなマンガ」を投票で決定する賞。2008年より毎年開催され、今回で9回目の開催となります。選考対象は、各年の1月1日から12月31日までに出版された単行本のうち、最大巻数が8巻までの作品。
1次選考では、各選考員が「人にぜひ薦めたいと思う5作品」を選出し、2次選考では、そこから得票数10位までの作品がノミネートされます。選考員はそのすべてを読み、トップ3を選定。そしてその結果を集計し、「マンガ大賞」が決定されます。
過去のノミネート作品には、2014年度「コミックナタリー大賞」第1位や「このマンガがすごい!2015」オトコ編1位にも選ばれた大今良時さんの『聲の形』(「マンガ大賞2015」第3位)や、2015年に劇場版アニメ化され、2016年1月からTVテレビアニメが放送となった桜井画門さんの『亜人』(「マンガ大賞2014」8位)などがあります。
このほかにも、多くのノベライズ、アニメ化といったメディアミックスが行われた作品が数多くノミネートされており、今後最も注目されるであろう賞のひとつです。
読んでみたい! 筆者注目の3作品
ほっこり和むちょこっとプライベートな『岡崎に捧ぐ』
まずは山本さほさんのエッセイ漫画『岡崎に捧ぐ』。表紙からもわかるように、のほほんとした雰囲気がなんとも癒される一作です。作者の実際の幼馴染・岡崎さんとのちょっと特殊な友情を描いた『岡本に捧ぐ』。登場するのは小学生の2人で、1990年代のたまごっちやスーパーファミコンなど心くすぐられるような懐かしさを感じられます。
現在第2巻までの刊行となっていますが、Web発の漫画作品として注目を集めています。
TVアニメも放送中! 『僕だけがいない街』
次に紹介するのは、「マンガ大賞2014」2位、「2015」では4位に輝き、今回もノミネートされている三部けいさんの『僕だけがいない街』。2016年1月よりTVアニメが放送開始され、ストーリーの続きが気になるという方も多いのではないでしょうか。「リバイバル(再上映)」と呼ばれる「悪いこと」が起きる直前まで時が巻き戻る現象が、自分の身に起こることに不満を感じる主人公・悟。しかし、ある日をきっかけにその現象に大きな変化が起き始めます。
作者の三部けいさんは「ジョジョの奇妙な冒険」で知られる荒木飛呂彦さんを師匠とし、現在出版されている第7巻までで売り上げ239万部を突破するほどの人気を集めています。
ただの冒険ものじゃない? 『ダンジョン飯』
そして、2015年度「コミックナタリー大賞」第1位、「このマンガがすごい!2016」オトコ編1位に選ばれた、九井諒子さんの『ダンジョン飯』。ある日墓地の壁から出現したダンジョンから現れた1人の男の言葉によって、ダンジョンを突破しようと試みる冒険者たちが登場するというストーリー。
ここまではよくある冒険ものなのですが、この作品の一味違うところは、ダンジョンにいるモンスターを現代の調理法で食べるグルメ漫画の要素も含んでいるところ。おいしそうな料理の数々や、かわいらしい登場人物たち、コミカルな展開に楽しみながら読むことができます。
作者の九井諒子さんが商業誌で漫画を描きはじめたのは2011年。これからの期待が高まる作家といえるでしょう。
執筆者:しの
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作品情報
マンガ大賞2016 ノミネート作品
山本さほ『岡崎に捧ぐ』
眉月じゅん『恋は雨上がりのように』
野田サトル『ゴールデンカムイ』
九井諒子『ダンジョン飯』
東村アキコ『東京タラレバ娘』
イーピャオ/小山ゆうじろう『とんかつDJアゲ太郎』
沙村広明『波よ聞いてくれ』
たかみち『百万畳ラビリンス』
石塚真一『BLUE GIANT』
三部けい『僕だけがいない街』
安藤ゆき『町田くんの世界』
(作品名五十音順・敬称略)
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