「次にくるマンガ大賞2022」は、コミックス部門(40作品)とWebマンガ部門(60作品)の計100のノミネート作品から、読者の投票によって決定される漫画賞。6月24日から7月11日にかけて、各部門1人3作品まで投票することが可能だった。
今回大賞を受賞したのは、『メダリスト』(コミックス部門)と『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』(Webマンガ部門)の2作。
特別賞として、「U-NEXT賞」を『クジマ歌えば家ほろろ』(コミックス部門)と『異世界ありがとう』(Webマンガ部門)が、「Global特別賞(英語)」を『ガチアクタ』、「Global特別賞(繁体字)」を『光が死んだ夏』がそれぞれ受賞した。
「次にくるマンガ大賞2022」受賞作品
【コミックス部門】
1位『メダリスト』
2位『ウィッチウォッチ』
3位『あかね噺』
4位『雨と君と』
5位『PPPPPP』
6位『僕の妻は感情がない』
7位『ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~』
8位『私の推しは悪役令嬢。』
9位『高校生家族』
10位『白山と三田さん』
【Webマンガ部門】
1位『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』
2位『正反対な君と僕』
3位『株式会社マジルミエ』
4位『ぷにるはかわいいスライム』
5位『ラーメン赤猫』
6位『薫る花は凛と咲く』
7位『合コンに行ったら女がいなかった話』
8位『マリッジトキシン』
9位『エクソシストを堕とせない』
10位『ゴダイゴダイゴ』
大賞『メダリスト』『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』を紹介
「次にくるマンガ大賞 2022」は、両部門あわせて4787作品がエントリー、約46万もの票が集まった。投票期間の開始に際しては、普段KAI-YOU.netにて漫画コンシェルジュとしてレビューなどを執筆している筆者・コバヤシも、受賞作品の予想を行っていた。 今回受賞した『メダリスト』と『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』は、実は筆者が両部門の1位になるのではないかと予想していた作品。予想時の作品紹介は以下の通り。
『メダリスト』紹介コメント
今回の読者投票で一番の注目作といえば、やはり『月刊アフタヌーン』(講談社)の『メダリスト』ではないでしょうか。
ジュニアフィギュアスケートという珍しい題材を扱っており、熱くも優しいスポーツ漫画として高い人気を誇っている同作。フィギュアスケートといえば、独自の採点方法があったり、リンクを練習で使わなければならない都合上、家庭のサポートが必要不可欠だったりと、特徴的なスポーツ。
それぞれにトラウマを抱えた少女・結束いのりとそのコーチをつとめる明浦路司を中心に、選手としての成長やスケート自体のシステムが丁寧に描かれており、筆者も大好きな作品です。
「次に来るマンガ大賞」には“シリーズ既刊が5巻以内の作品”という制限があるため、『メダリスト』は今回がラストイヤーとなる作品。さらに、同じく読者投票制である「第6回みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」では3位にランクインしています。
確実に、大賞を狙うポテンシャルがあると思います。
『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』紹介コメント
Webマンガ部門で注目したい作品が、Twitterでの掲載で人気を博し、『月刊ビッグガンガン』での連載も決定している『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』。
筆者の個人的な、最近Twitterを見ていてタイムラインに流れてくる漫画ランキング堂々の1位でもある同作。
疲れたサラリーマンである主人公・佐々木と、彼の行きつけのスーパーの店員・田山さんの交流を描いています。
それぞれのキャラクターの造形が素晴らしく、タバコを介したちょっと大人な雰囲気のコミュニケーションもあって、高い人気を得ています。
各話10万前後のいいねがついており、Twitterでも積極的に拡散されているため、購買の絡まない読者投票ではかなり有利だと思います。
この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント