2015年、土曜日と重なったことから空前絶後の盛り上がりが報じられた渋谷のハロウィンが記憶に新しいですが、早くも年越しのカウントダウンも、それを上回る警備強化を打ち出し、数百人の機動隊員や渋谷駅などの一部を封鎖することも発表されました。
ワールドカップにハロウィン、カウントダウンと、ここ最近の日本はますますお祭騒ぎが拡大していっています。その代わり、なんだか影の薄くなっているイベントがあると思いませんか? そう、クリスマスです。
KAI-YOUでは編集部のある渋谷の街をことあるごとに取材していますが、今年のクリスマスは例年以上に存在感がありません。
祝日だったイブイブはもちろん、イブにもその傾向は現れていました。しかし、もちろん本番は金曜日と重なる25日のクリスマス当日!
聖なる夜、渋谷の街はサンタギャルで埋まるはず。そんな希望的観測のもと、ギャルを題材にした個展を開催したばかりの気鋭写真家・時永大吾さんと共に、今年も街に繰り出してみました。後半はサンタギャルのストリートスナップ+アンケートを一挙掲載!
撮影:時永大吾
出発したのは24日20時過ぎ。道玄坂をくだり、センター街を抜けるも、ギャルサンタはあまり見かけません。実際に渋谷に集まった多くの人が、去年よりも盛り上がりにかける、と口にしていました。
もちろん、さすがに「クリスマス終了のお知らせ」とまではいかず、やはり普段の金曜と比べたらイルミネーションで飾られた街全体はどこか浮き足だっていました。道路ではサンタライダー集団がバイクを唸らせながら走っている光景を何度も目にしました。
特に渋谷駅前辺りには、サンタ衣装に身を包んだ男女がチラホラ。
しかし、サンタコスの人たちは、この後クラブにコスプレ参加するつもりの人や、友達同士のクリスマスパーティーに向かっている途中という人が多く、街全体を巻き込んだお祭りとなるハロウィンやカウントダウンと比べて、これといった目的はなく夜通し野外で騒ぐ、という人は少ない印象でした。
99%が快く撮影に協力してくれるハロウィンと違い、目的地へと足早に向かっている人が多く、なかなか撮影協力してもらえなかったことからも明らかです。
また、逆に、ひたすらサンタコスで外を歩き回っているギャルは、ナンパされるために来ている人も多いようで、ひっきりなしにワンチャン狙いの男性サンタがギャルサンタをナンパするため、その合間を縫って声をかけるしかありませんでした。
やはり、クリスマスは身内だけで祝う内向的な行事となり、ハロウィンやカウントダウンの盛り上がりとは反比例しているようでした。
ワールドカップにハロウィン、カウントダウンと、ここ最近の日本はますますお祭騒ぎが拡大していっています。その代わり、なんだか影の薄くなっているイベントがあると思いませんか? そう、クリスマスです。
祝日だったイブイブはもちろん、イブにもその傾向は現れていました。しかし、もちろん本番は金曜日と重なる25日のクリスマス当日!
渋谷のギャルカフェ 10sionにて
撮影:時永大吾
2015年のクリスマスは盛り上がったのか?
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連載
日本が世界に誇るべき最高のポップシティ、渋谷。 あらゆるカルチャーと人種が集まるこの街で、毎日のように繰り広げられるパーティー、愛のはじまり、夢の終わり、高揚感と喧噪、その捉えがたきポップの断片をかき集める人気連続企画。 2010年代は渋谷から発信されていく、と思う。
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