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クィアスタディーズって何? アートを通じてLGBTの理解を深めるトークイベント

クィアスタディーズって何? アートを通じてLGBTの理解を深めるトークイベント
2月19日から新宿眼科画廊でトークイベント「マイノリティ・アート・ポリティクス・アカデミー(MAPA)」が開催される。

主催は、シブカル杯でのグランプリ受賞や、文芸誌『ユリイカ』の”男の娘”特集への寄稿などで、最近活躍が注目されている、アーティストでエッセイストの柴田英里
全5回のイベントでは、日本のアートスクールではあまり取り上げられない、セクシュアリティとクリエイティビティの問題を、クィア・スタディーズに基づく鼎談トーク形式で、わかりやすく説明する。

LGBTって?

LGBTは異性愛者ではない人たちの性的指向性の総称。

L:Lesbian…レズビアン(女性同性愛者)

G:Gay…ゲイ(男性同性愛者)

B:Bisexual…バイセクシャル(両性愛者)

T:Transgender…トランスジェンダー(性自認越境)

の頭文字をとって、LGBTと呼ばれる。セクシャルマイノリティ(性的少数者)といわれることも。

これらの性的指向は、性別二元論(性別は男と女の2種類しかなく、その性別は変更不可であるという考え方)や、異性愛規範(男性は女性に、女性は男性に恋をするものだという価値観)のもとで、長い間、存在しないもの、あるいは異常なものだとされてきた。今回のイベントでは、こういったアイデンティティをもつアーティストの作品や、その表現についても積極的に紹介していく。

クィアスタディーズって何?

クィアスタディーズは、LGBTの思想から発展した学問!

性別に関するこれまでの思い込みを解きほぐし、LGBTなどの視点から思想的・理論的に構築された学問で、性科学に基づく性別の分類を、もう一度考え直そうとする試みを指す。

1960年代に起こったLGBT解放運動のあとに、欧米で1980年代で解放の反対運動(バックラッシュ)が起こった。こういった社会状況をうけて、研究者はセクシャル・マイノリティ(≒LGBT)のための理論を打立てようとしたのが、クイアスタディーズのはじまりだ。

まだまだ日本ではなじみのない言葉だが、その思想は、実践と結びつきながら発展し続けている。

(画像:Judith Butler『Bodies that matter : on the discursive limits of "sex" 』(New York : Routledge, 1993))

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