〝ヴィレヴァン〟の愛称で親しまれている「遊べる本屋」ヴィレッジヴァンガードが、「腐女子」に特化した店舗を作る計画があることを明らかにした。現在、新店舗の出店に向けてアンケートを実施している。
独自の視点で店作りを行い、サブカルチャーの最先端を走り続けているヴィレヴァンの新しい取り組みに、すでに多くの反響が寄せられている。あなたの意見が、より濃口なヴィレヴァンを作るかもしれない。気になる方はぜひコチラからアンケートへどうぞ。
腐女子を一言で言うならば、「男性同士の恋愛(ボーイズラブ/BL)を好む女性」のことだ。女性を丁寧に表現した「婦女子」をもじり、自虐の意味をこめて「〝腐〟女子」と表記するようになったと言われている。
よくありがちな誤解として、「オタク女子=腐女子」という認識があるが、これは全く違っている。
今回の「ヴィレヴァン腐女子アンケート」において、商品ジャンルの例として「BL、BL小説」「戦国武将」「ゲーム」「韓流、宝塚」「ボカロ、アニソン」が挙げられているが、知らない人からすれば、誤解を招きやすいだろう。「BL、BL小説」はさておき、それ以外のジャンルについては、それをただ好きな女子が腐女子なのではない。そのジャンルのなかで、登場する男性キャラクター同士のカップリングに萌えを感じる女性、それが腐女子なのだ。
最近では、書店でBL小説が広いスペースで陳列されることが徐々に増えつつあるが、腐女子の活動領域は与えられるものではなく、自ら生み出すことも多い。例えば、先日も行われた同人誌即売会「コミックマーケット」では、大量のサークルが参加するなかで、約半分がBLを扱っていると言われているほどだ。
今や腐女子の経済効果は絶大と言われ、BLを意図しない作品であっても、グッズ展開などで男性キャラクター同士を組み合わせる、などのマーケティングもしばしば行われる。ただし、あまりにやり過ぎであざといものについては侮辱と捉えられることもある。これは腐女子に限らず、「オタク」「サブカルチャー」と呼ばれる文化においてよく起こることだが、それらを牽引しているヴィレヴァンがどのようにアプローチしていくのか、気になるところだ。
文:たかはしさとみ
「腐女子のバイブル」を募るアンケートで、質問は9項目。腐女子になるきっかけとなった作品、一番好きな作品、腐女子専用ヴィレヴァンに求める商品など、定番からニッチまで、ざっくばらんに意見を募る内容となっている。【アンケート】ヴィレヴァンが今度、腐女子向けのお店を作るらしい。 そこで、簡単なアンケート作ってみたので、腐女子のみんなにご意見をお聞きしたいです。 http://t.co/gR82W7SVy7 腐女子のみんな!!オラにオラに力を!! pic.twitter.com/IA47okonC2
— ヴィレッジヴァンガード オンラインストア (@vgvd) August 20, 2013
独自の視点で店作りを行い、サブカルチャーの最先端を走り続けているヴィレヴァンの新しい取り組みに、すでに多くの反響が寄せられている。あなたの意見が、より濃口なヴィレヴァンを作るかもしれない。気になる方はぜひコチラからアンケートへどうぞ。
そもそも、「腐女子」とは何なのか?
質問項目の中に「自分が腐女子だと堂々と言えますか?」という項目があるように、一般的に見れば、腐女子の文化はマイノリティである。ここで、腐女子について簡単に説明しておきたい。腐女子を一言で言うならば、「男性同士の恋愛(ボーイズラブ/BL)を好む女性」のことだ。女性を丁寧に表現した「婦女子」をもじり、自虐の意味をこめて「〝腐〟女子」と表記するようになったと言われている。
よくありがちな誤解として、「オタク女子=腐女子」という認識があるが、これは全く違っている。
今回の「ヴィレヴァン腐女子アンケート」において、商品ジャンルの例として「BL、BL小説」「戦国武将」「ゲーム」「韓流、宝塚」「ボカロ、アニソン」が挙げられているが、知らない人からすれば、誤解を招きやすいだろう。「BL、BL小説」はさておき、それ以外のジャンルについては、それをただ好きな女子が腐女子なのではない。そのジャンルのなかで、登場する男性キャラクター同士のカップリングに萌えを感じる女性、それが腐女子なのだ。
最近では、書店でBL小説が広いスペースで陳列されることが徐々に増えつつあるが、腐女子の活動領域は与えられるものではなく、自ら生み出すことも多い。例えば、先日も行われた同人誌即売会「コミックマーケット」では、大量のサークルが参加するなかで、約半分がBLを扱っていると言われているほどだ。
今や腐女子の経済効果は絶大と言われ、BLを意図しない作品であっても、グッズ展開などで男性キャラクター同士を組み合わせる、などのマーケティングもしばしば行われる。ただし、あまりにやり過ぎであざといものについては侮辱と捉えられることもある。これは腐女子に限らず、「オタク」「サブカルチャー」と呼ばれる文化においてよく起こることだが、それらを牽引しているヴィレヴァンがどのようにアプローチしていくのか、気になるところだ。
文:たかはしさとみ
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