ダメダメ女子大生アカペラ部が、ひとりのDJの卵である女子大生の力によって生まれ変わる青春ミュージカル映画『ピッチ・パーフェクト2』が、いよいよ10月16日(金)より全国で公開されます。
本シリーズは、カッコよくおしゃれにアカペラアレンジされた最新の洋楽ヒット曲に乗せて奏でられる青春映画として世界中で大ヒットし、全米初月興行収入は1億7000万ドル超え(約200億円以上!)を叩き上げる結果に。日本では、この第2作目公開に合わせる形で第1作目が公開され、こちらも大ヒット!
待望の第2作目では、今日本でも大人気のアカペラグループ・Pentatonixもゲスト参加するなど大きな話題になっています。さらに2017年7月には第3作目の全米公開も控えており、その勢いはとどまるところを知りません。
今回は、そんな本シリーズを語るに欠かせない要素、「Sorority(ソロリティ)」を徹底解剖したいと思います。
バーデン・ベラーズのメンバーたちは、ひとつの大きな家でシェアハウスをしており、本作ではこのシェアハウスでの出来事が多く描かれます。
日本でも知名度は上がっているシェアハウスですが、同じ部活動の全員と一緒に暮らすなんて、日本では考えられませんよね。
さらに、第1作目を見られた方はご存知かもしれませんが、ベッカたち新入部員がアカペラ部に入部するときに、オーブリーに「男女交際はしない。特にトラブルメーカーズ(バーデン・ベラーズのライバル的存在)の男子とは!」と誓いを立てさせられたシーンがあります。
これは、アメリカでは普通のことなのでしょうか? そして、部活動なのに誓いなどという「スピリチュアルな要素」を持ち込んで良いのでしょうか? 日本ならば、単に「アカペラ部では男女交際禁止です!」と、伝えるだけですよね。
このような描写には、アメリカの大学の中でも特に特徴的なソロリティの要素がとても強く現れているのです。
ソロリティやフラタニティには大きく分けて2つの種類があり、大学の成績優秀者が所属し、社会貢献活動や卒業後の社会における強い繋がりをつくるために設立されたアカデミックなものと、「Greek Society」という、いわゆる社交クラブ、悪く言うとパーティー三昧なイメージを持つものがあります。
前者のアカデミックな団体に入るには、まず大学で良い成績を取って成績優秀者リストに載り、団体から加入のオファーを待ちます。
一方「Greek」には、一般的に大学入学直後の新歓期にそれぞれのソロリティ・フラタニティの開催するイベントに足しげく通い、そこで先輩メンバーから気に入られた学生が所属することができます。
共同生活をするのは一般的に後者の団体で、メンバーはお互いのことをSisters(姉妹)、Brothers(兄弟)と呼び合っています。
この「Greek」のソロリティでは、新入生にSistersとなるための誓いを立てることが一般的です。『ピッチ・パーフェクト』で私たちが疑問に思ったオーブリーの要求のシーンは、きっとこの慣習を描いたものなのでしょう。
ただし『ピッチ・パーフェクト』の中では、決してバーデン・ベラーズがソロリティの一種だということは明確には語られていません。
ちなみに筆者はアメリカの大学に留学中、まさに住んでいた寮の目の前がGreek Societyの家だったため、週末はいつも夜遅くまで盛り上がっていました……。
本シリーズは、カッコよくおしゃれにアカペラアレンジされた最新の洋楽ヒット曲に乗せて奏でられる青春映画として世界中で大ヒットし、全米初月興行収入は1億7000万ドル超え(約200億円以上!)を叩き上げる結果に。日本では、この第2作目公開に合わせる形で第1作目が公開され、こちらも大ヒット!
待望の第2作目では、今日本でも大人気のアカペラグループ・Pentatonixもゲスト参加するなど大きな話題になっています。さらに2017年7月には第3作目の全米公開も控えており、その勢いはとどまるところを知りません。
今回は、そんな本シリーズを語るに欠かせない要素、「Sorority(ソロリティ)」を徹底解剖したいと思います。
「バーデン・ベラーズ」って何か変?
『ピッチ・パーフェクト2』は、前作から3年後、リーダーのオーブリー(アンナ・キャンプさん)が卒業し、ベッカ(アナ・ケンドリックさん)率いるアカペラ部「バーデン・ベラーズ」が全国大会3連覇を遂げ、不動の地位を築いた頃に起こったアクシデントからはじまります。バーデン・ベラーズのメンバーたちは、ひとつの大きな家でシェアハウスをしており、本作ではこのシェアハウスでの出来事が多く描かれます。
日本でも知名度は上がっているシェアハウスですが、同じ部活動の全員と一緒に暮らすなんて、日本では考えられませんよね。
さらに、第1作目を見られた方はご存知かもしれませんが、ベッカたち新入部員がアカペラ部に入部するときに、オーブリーに「男女交際はしない。特にトラブルメーカーズ(バーデン・ベラーズのライバル的存在)の男子とは!」と誓いを立てさせられたシーンがあります。
これは、アメリカでは普通のことなのでしょうか? そして、部活動なのに誓いなどという「スピリチュアルな要素」を持ち込んで良いのでしょうか? 日本ならば、単に「アカペラ部では男女交際禁止です!」と、伝えるだけですよね。
このような描写には、アメリカの大学の中でも特に特徴的なソロリティの要素がとても強く現れているのです。
ソロリティとは何だ!? フラタニティとは何だ!?
ソロリティとは、女子学生のみで構成される友愛社交団体のようなもの。この男性版、男女混合版はFraternity(フラタニティ)と呼ばれます。ソロリティやフラタニティには大きく分けて2つの種類があり、大学の成績優秀者が所属し、社会貢献活動や卒業後の社会における強い繋がりをつくるために設立されたアカデミックなものと、「Greek Society」という、いわゆる社交クラブ、悪く言うとパーティー三昧なイメージを持つものがあります。
前者のアカデミックな団体に入るには、まず大学で良い成績を取って成績優秀者リストに載り、団体から加入のオファーを待ちます。
一方「Greek」には、一般的に大学入学直後の新歓期にそれぞれのソロリティ・フラタニティの開催するイベントに足しげく通い、そこで先輩メンバーから気に入られた学生が所属することができます。
共同生活をするのは一般的に後者の団体で、メンバーはお互いのことをSisters(姉妹)、Brothers(兄弟)と呼び合っています。
この「Greek」のソロリティでは、新入生にSistersとなるための誓いを立てることが一般的です。『ピッチ・パーフェクト』で私たちが疑問に思ったオーブリーの要求のシーンは、きっとこの慣習を描いたものなのでしょう。
ただし『ピッチ・パーフェクト』の中では、決してバーデン・ベラーズがソロリティの一種だということは明確には語られていません。
ちなみに筆者はアメリカの大学に留学中、まさに住んでいた寮の目の前がGreek Societyの家だったため、週末はいつも夜遅くまで盛り上がっていました……。
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