夜はどうする? 暗闇で綺麗な写真を撮影する方法
同様に、光源が確保できない夜の撮影や、ライブハウスなど比較的暗い空間などでは、綺麗な撮影結果を得られないことが多い。
スマホカメラから一眼レフまで共通して言えるのは、暗い状況下ではフラッシュを使用することで、簡単に鮮明な写真や映像を撮ることができるということだ。
しかし、イベント撮影などフラッシュの使用が制限される場合も多くある。そのような場合は、ISO感度(デジタルカメラが光をとらえる能力)を上げることで明るさを確保する。
もちろん、シャッタースピードをより遅くすることで画を明るくすることも可能だが、手ぶれや被写体の動きが反映されるため、ぶれぶれの写真になってしまうだろう。
カメラの機種により上限は異なるが、あまりISO感度を上げてしまうと電気信号の増幅が大きくなり、結果的にノイズが画面に現れてしまうので、注意が必要だ。
また、前述のように被写体のブレを無くすためには、速いシャッタースピード(画は暗くなる)が求められる。
そのため、フラッシュを使わない場合の暗さ対策としては、ISO感度を上げる、明るいレンズ(単焦点レンズなど、取り込む光の量を調節する絞りを大きく開けることで、光をより取り込めるレンズ)を使うことが挙げられる。
また、SONYの「a7」シリーズなどの高感度デジタルカメラは、ISO感度を大幅に上げながらも、低ノイズでの撮影を可能にしている。
こうした高感度デジカメを用いることで、シャッタースピードを速めることができるため、暗い場所でも安定した撮影結果を得ることができるだろう。
まずは、自分の見たままを写真に残すことを目標に!
ここまで基本的な撮影技術を紹介したが、撮影もスポーツや楽器演奏と同じく、練習や経験が上達の近道であることには変わりないだろう。まずは、明るい場所で撮影するときは、自分の視覚とカメラの誤差を意識した撮影を心がけてみてほしい。
スマホカメラなどを使った身近な撮影でも、自分の狙い通りの写真や映像を意識するだけで、撮影技術を磨く練習になるはずだ。
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1件のコメント
米村 智水
勉強になった