フィギュア造形の鬼才・竹谷隆之、キックスターターで資金募集

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フィギュア造形の鬼才・竹谷隆之、キックスターターで資金募集
フィギュア造形の鬼才・竹谷隆之、キックスターターで資金募集

「ニクネカムイ」 (C)TAKAYUKI TAKEYA

日本を代表する造形作家、竹谷隆之さんのオリジナル作品「ニクネカムイ」の海外向けバージョン制作のため、アメリカのクラウドファンディングサービス「Kickstarter」にて新プロジェクトが立ち上げられた。2013年10月31日から12月1日までの30日間で、21,800ドル(日本円で約215万円)の支援を目指す。なお、今回の特別バージョンに関しては今後商品化される予定はなく、「ニクネカムイ」を手に入れることができるのは、これが最後のチャンスとなる。

竹谷隆之とは

竹谷隆之さん

唯一無二のデザインセンスと高い造形力で、世界中から評価を集めるフィギュア造形家の竹谷さん。異形のクリーチャーや有機的デザインのメカニックを得意としており、「仮面ライダー」シリーズや『ファイナルファンタジーⅧ』などのフィギュア原型、『牙狼<GARO>』の美術デザインなどを手がける。

海洋堂の「リボルテック・タケヤ」シリーズでは自ら製作総指揮を務め、著名な仏像にポーズを取らせることができる、前代未聞の〝動く仏像〟シリーズなどを制作した。

最近では庵野秀明さんの特撮作品『巨神兵東京に現る』で、庵野さんからの要請により、巨神兵のコンセプトモデルを制作したことも記憶に新しい。

2つの顔を持つ〝鬼〟「ニクネカムイ」

「ニクネカムイ」

「ニクネカムイ」は、2013年7月に開催された竹谷さんの個展「竹谷隆之の仕事展」のキービジュアルとして制作されたオリジナル作品。「ニクネカムイ」はアイヌ語で「鬼」という意味を持ち、作品には2つの鬼の顔が表現されている。

左側面には、竹谷さんが魅力を感じてやまない縄文土器デザインの造形的特徴を取り入れ、右側面には、かつての大陸から渡来したいわゆる弥生的な文化イメージを反映。原初的日本である縄文と、大陸からの勢力により発展した弥生が融合し一体となった造形は、切り離すことのできない日本のDNAそのものを、左右非対称の鬼に落とし込んだ作品となっている。

すでに「土器調版」仕様のフィギュアは市販されているが、この度のプロジェクトでは新たに限定バージョンを制作し、支援者に届けられるという。

魅力的なリワードを用意

すべてのパトロンには、「ニクネカムイ」のフィギュアが届けられる。大きさは、彫像部分で15cm、台座を含めると24cm。今回用意されたリワードは、以下の3種類だ。

・「OGREGOD SCULPTURE」 / 190ドル(約19,000円)

・「OGREGOD SCULPTURE & DVD」 / 220ドル(約22,000円)
制作の舞台裏に迫る、約10分の「創作の秘密メイキング・オブ・ニクネカムイ」DVD付き。

・「OGREGOD SCULPTURE WITH AUTOGRAPH & DVD」 / 260ドル(約26,000円)
メイキングDVDに加え、台座部分に竹谷さんの直筆サインが入る。

「ニクネカムイ」が今後商品化される予定はないとのことで、このプロジェクトが手に入れることのできる最後のチャンス。プレミア商品になることは間違いない。気になった方は、ぜひ支援を。

文:たかはしさとみ
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