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ハイブリッド・ネオ・ポップで世界に! 90sファンクを更新するORESAMAインタビュー

DTMで広がった音楽の可能性

━━東京でまた2人でユニットを組んだ時点で、打ち込み(DTM)音楽だったんですか?

ぽん 最初は今とは全然違う感じでした。また一緒に音楽をやろうという話になったのは、上京して半年経たないくらいだったと思いますが、その時は小島さんはアコギ一本で曲をつくっていて、すごいシンプルでしたね。でもメロディーがとてもキレイで、送ってくる曲の全てに驚きがあって、刺激をもらいました。

小島 打ち込みで曲をつくるようになったのは、三年前くらいですね。

中学生の時に音楽を始めて、高校の時はカセットデッキとか録音機能のついている携帯やウォークマンを使って「ピンポン録音」という手法を使って、ギターの音を重ねて曲をつくっていました。

それで、東京に出てから改めて2人でやっていたんですが、アコギに表現の限界を感じ始めたのもあって、もっと豊かに表現できる音を探していた時に、DTMに出会ったんです。はじめは、ぽんちゃんの歌を入れるという目的でDTMをかじりだしてから打ち込みを覚えて、本格的にトラックをつくるようになりました。

ぽん みんなと一緒につくるより、自分だけの世界を自分だけで表現する方法が小島さんに合っていると思うので、DTMはピッタリでした。

━━アコギからDTMになって音の広がりも変わったはずですが、歌い方においても変化はありましたか?

ぽん それまでにないような、かわいらしい曲や壮大な曲を歌うことになったので、私の歌の幅も広がったと思います。

打ち込みのデジタル音にあわせて、映像も一緒に流したらおもしろいかなとか、いろいろ考えるようになって、音楽をいろんな視点で見られるようになりました。

2人でORESAMA

━━音は小島さんが、詞はぽんさんが担当されているんですよね。制作はどういう風に進めるんですか?

小島 先に自分の方でトラックと仮メロをつくって渡しています。その時点では歌詞とかはないので超適当な仮歌を入れて(笑)、そこにぽんちゃんが歌と詞を入れて送り返してくる、というやりとりですね。

ぽん 一切対面で会うこともなく曲ができていくよね。デモはそれでいいけど、結局レコーディングで改めて曲に向き合った時にぶつかることはよくあります(笑)。 小島 一番ぶつかりやすいのは、歌い方、ニュアンスだよね。「ここはこう歌ってほしい」とこっちで思っても、ぽんちゃんは「こう歌いたい」ということがあって。

ぽん 小島さんは、デモの段階では特に要望とかはないんですが、レコーディングになると急にこだわり始めるんです。

私としてはデモとレコーディングとで区別していないので、ほぼニュアンスは同じはずなんですが……。

小島 レコーディングをしている時にだんだん「こうした方がいいんじゃないか?」という思いが出てくるから、それを遠慮せずに言ってしまいますね。ただ、最終的にはどっちかが折れます。

間を取るということはあまりなくて、それぞれの想いを通すということで、妥協はしていないですね。

━━音楽制作の時、世界観やコンセプトを想定してつくるのか、それとも音ありきで進めていくのか、どちらなんでしょうか?

小島 最初にコンセプトがあって曲をつくる場合もあれば、音をつくりながら形にしていく場合もあります。ただ、どういう風にぽんちゃんの歌が乗ってくるかはいつも意識してますね。

どっちにしろぽんちゃんにはコンセプトを伝えずに渡しています。イメージと違ったところがあれば「こうしてくれない?」と言うことはありますが、たいてい良い感じになって戻ってきますね。

━━コンセプトを最初に伝えた方がスムーズに制作できるのではないかと思うのですが、そうはされないんですね?

小島 ぽんちゃんも作詞家というクリエイターだから、思っていることが多少違っても、上手くハマったら超良いモノができるはず。2人ともクリエイターで、2人でORESAMAというのも大事なテーマなので、あえてこのやり方にしています。

ぽん そういえばコンセプトとか言われたことない……。

メジャーでスタートラインに

━━「ORESAMA」のユニット名の由来は何なんでしょうか?

ぽん 2人とも控えめな性格でいつもぺこぺこしていたので、ユニット名だけでも「俺様!」という感じでドシンとしていたいと思って(笑)。

━━今回、アニメ『オオカミ少女と黒王子』EDにも起用された「オオカミハート」でメジャーデビューされたわけですが、元々「オレサマ」というユニット名だったものを変えたり、サイトも一新されたりと、やはり色々な変化があったのでしょうか?

小島 これからの活動として「J-POPを世界に発信していきたい」という思いから、デザイン面や見え方も含めてメジャーデビューを機に変えました。

ORESAMA「オオカミハート」通常盤ジャケット

ぽん デビューして、ようやくスタートラインに立ったという気持ちはあります。今までも音楽制作のスピードは速かったので、そこは落とさずにやっていきたいですね。

ただ、デビューするにあたって何か気持ちが変わったわけでもなく、特に2人で話し合ってもないですし……。

小島 そう言えばそうかも……! いくつか取材を受けさせていただいて、2人で話すことはあるのですが、感じていることが自然と同じだったので。

ぽん 最近、制作などで毎日一緒にいることもあったので、何となく気持ちを共有できているというか。

【次のページ】「ネオ・ポップ」を世界に発信!
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