YEBISU MUSIC WEEKEND

えびすみゅーじっくうぃーくえんど

「ライブ・トーク・プレゼンで音楽を楽しむ×知る×考えるエンタメフェス」と銘打って、11月1日から3日までの3日間にわたって行われた都市型音楽フェスティバル。

YEBISU MUSIC WEEKEND

概要

会場は恵比寿ガーデンプレイス内のザ・ガーデンホール、ザ・ガーデンルーム、STUDIO38の3カ所・計5ステージという大規模イベントとなった。

ライブだけではなく、並行してトークセッション、音楽周辺サービスのプレゼンテーション。さらには、その場でライブレコーディングが行われるなど、いわゆる音楽フェスとは趣向が異なるものになっていた。

出演者、ラインナップ

11月1日(土) ・『音楽でできた人生をあゆむということ』
出演:麻田浩(Tom’s Cabin代表 / SXSW Asia代表)聞き手:北中正和(音楽評論家)

・オトトイの学校 presents『Arts and Lawの、今勉強する、音楽の著作権!!!』
出演:藤森純(Arts and Law弁護士)聞き手:飯田仁一郎(オトトイの学校)

・ミューズ音楽院 presents『個性的すぎる才能とつきあう方法 ~精神科医が明かす、才能育成・マネジメント法~』
出演:本田秀夫(医学博士)聞き手:高階經啓(LENZ LLC.代表) / 手島将彦(ミューズ音楽院)

・パソナ ミュージックメイト presents『音楽で食わずに、音楽と生きる ~Wキャリアがもたらす世界~』
出演:レジー(音楽ブロガー / “レジーのブログ”) / 白木裕也(引力レコーズ) / ウエムラケイ(シンガー)聞き手:安西正史(パソナ ミュージックメイト リーダー)

11月2日(日) 細野晴臣、Soggy Cheerios、OGRE YOU ASSHOLE、THE NOVEMBERS、黒木渚、トクマルシューゴ、UNCHAIN、ゆるめるモ!、ミツメ、森は生きている、BELLRING少女ハート、Special DSD Recording Live!!! act:Babi、水曜日のカンパネラ、Yogee New Waves、NATURE DANGER GANG、コッテル、杏窪彌

・THE FUTURE TIMES presents『今、どういった詩が必要とされているのか』
出演:後藤正文(THE FUTURE TIMES編集長/ASIAN KUNG-FU GENERATION) / 和合亮一(詩人)

・『音楽を届ける新時代のチームづくり 〜THE NOVEMBERSの音楽マーケティングのすべて〜』
出演:小林祐介(THE NOVEMBERS Vo&Gt / MERZ代表) / 高野修平(トライバルメディアハウス シニアプランナー/サブマネージャー) 聞き手:ジェイ・コウガミ(音楽ブロガー / “All Digital Music”)

・ミューズ音楽院 presents『日本も外国!〜世界を俯瞰して見えた、日本の音楽のこと〜』
出演:レナード衛藤(和太鼓奏者)聞き手:手島将彦(ミューズ音楽院)

・京都精華大学 presents『音楽を支える、ちょっと変わった”裏方”たちの話し』
出演:文原明臣(nana music Founder/CEO) / 原田卓(Peatix Inc. CEO) / 椎野秀聰(楽器設計者、ESP / VESTAX 創業者)

・『ミュージシャンと音楽ファンのための、Spotifyってなんだ!?』
出演:野本晶 (スポティファイジャパン ライセンス&レーベル・リレーションズ ディレクター) / 孫龍活(スポティファイジャパン リーガル・カウンシル) / 谷口元 (株式会社東京谷口総研 法人格)

・『2.5D SESSION -音楽業界の商品とは-』
出演:石井龍(株式会社ニーテンゴディー プロジェクトマネージャー) / MMMatsumoto(MARQUEE編集長) / 武瑠(SuG Vo)/ 他

プチリリ×Lyric Speaker 、CD baby JAPAN、京都精華大学、尚美学園大学(+3都県高校軽音部優秀バンド)

11月3日(月・祝) ZAZEN BOYS、Controversial Spark、Suara、tofubeats、大森靖子、空気公団、或る感覚、HAPPY、吉澤嘉代子、上原れな、stillichimiya、吉田ヨウヘイgroup、Charisma.com、Special DSD Recording Live!!! act: Nao Yoshioka、Awesome City Club、AZUMA HITOMI

・note presents『デジタル時代、ミュージシャンはどうやって生きていくのか?』
出演:津田大介(ジャーナリスト/メディア・アクティビスト)/ 西寺郷太(NONA REEVES) / 加藤貞顕(株式会社ピースオブケイク 代表取締役 CEO)

・オトトイの学校 presents『岡村詩野ライター講座 YMW特別編!』
出演:岡村詩野(音楽評論家) / 田中宗一郎(音楽評論家)

・Billboard JAPAN presents 『ヒットって、何ですか?』
出演:佐藤譲(音楽プロデューサー/ 株式会社一二三代表取締役)/ 礒崎誠二(ビルボードジャパン チャートディレクター) 聞き手:RIO(ラジオDJ)

・『tofubeatsと音楽ライター/ブロガーが語る、ディグ術と隠れたJ-POPの名盤』
出演:tofubeats / 近藤真弥(COOKIE SCENE) / 荻原梓(Hi-Hi-Whoopee/Lomophy)

・『メジャー・レーベルの人 vs インディーズ・レーベルの人』
出演:岩本岳士(Littleize record代表) / 岩崎淳(FunLandRyCreation代表) / 他

・『50年前の海賊ラジオ放送局が今に問う、音楽との出会い』
出演:ハンス・フェルスタッド / ピーター・バラカン

開催主旨

 今、音楽シーンは日々おもしろくなっています。
  
 クリエイターは既存の仕組みや資本にとらわれない活動が可能になりました。生み出した作品を自ら発信し、プロモーションして、リスナーに届けるところまでを構築することで、新しいミュージシャンたちは自由な創作環境を手にしています。ソーシャルメディアや各種ウェブサービス、スマートフォンなどの成熟がこれを支え、これらは今、小さなビジネスとして成立し始めています。かたや、60-70年代から活動を続けるベテランたちも、もう半世紀近く自らのペースを崩さずに作品を発表し続け、ツアーを続けています。

 リスナーが音楽と出会う手段にもいまや多くがありますし、多様化するそれぞれにはきちんと居場所があります。これらの背景には、インターネットにより本格的にもたらされつつある私有から共有への大きな流れがあります。

 一方で、従来の方法では音楽がお金を生むのがむずかしくなっているのも事実です。そんな中、生業は他に持ちながらも音楽ライター/ブロガーやミュージシャンとして音楽に関わり続ける生き方も生まれています。好きだからこそプライベートに音楽と関わってきた彼らにも今大きな可能性が開かれており、これらすべてが音楽を活性化させていることも新しいシーンの特徴でしょう。

 2012年11月、わたしたちは、新しい音楽シーンの萌芽を伝え、新世代のアーティストを紹介する音楽イベントとして、「YOAKE」の開催に関わりました。新たな一歩を踏み出したことを確信し、その後半年ごとに、これまで3回を開催し、共感していただける方も増えてきました。
 
 そして、今後の音楽シーンにとって大きな節目となるであろう今年11月、これをさらに多くの方と共有できる場にするため「YEBISU MUSIC WEEKEND/ ライブ、トーク、プレゼンで音楽を楽しむ・知る・考えるエンタメフェス」として開催します。ジャンル/世代/立場を越えて、「音楽」そのものを軸にみんなが集い、共に音楽を楽しみ、語り、考える開かれた場になることを目指しています。

 会場は今年20周年を迎える恵比寿ガーデンプレイス。THE GARDEN HALL, THE GARDEN ROOM、STUDIO 38 の3会場に計5つのステージを作り、それぞれ異なるアプローチで新しい音楽と音楽シーンを伝えます。THE GARDEN HALL(スタンディング/ 1200名)のメインステージとサブステージではライブと弾き語りを中心に、ホワイエには出展ブースを設けます、THE GARDEN ROOM(200名)の2つのステージではライブとトークを、STUDIO 38(100名)は主にトークセッションに利用します。各セッションの間にはITサービスや企業のプレゼンテーションの場を作り、今、リスナーやミュージシャンにこそ知ってほしい挑戦する企業や団体との出会いの場を提供します。
  
 ライブのキャスティングは若手からベテランまで、テーマを体現するミュージシャンを対象にします。トークでは新しい音楽のあり方や関わり方、音楽メディアなど様々なテーマを設定し、識者を招きながら、全員で話せる場を作ります。また、ぼちぼち半世紀に渡る日本のポップスの歴史についてもきちんと見ておきたいと考えています。これらは必ず、わたしたちの未来を考える大きな手がかりとなることでしょう。ライブとトークを全く別のものとして扱わず、リスナーも共感できる内容にすることによって、新しいアプローチでイベントとしての一体感を生み出します。
  
 どなたにも気軽に足を運んでもらえるように、料金は ¥5,500/ 3日間通しに設定しました。オフィシャルサイトは、単なる1回限りのイベントサイトとしてではなく、継続してリスナー/ クリエイターが集うプラットフィームとして機能させていく予定です。オンライン/ オフライン問わずに、開かれた「ライブ&トーク」を体現していきます。

主催実行委員会の軸を担うのは、それぞれがフリーランスの立場で音楽と関わってきた4人です。世代は20代から60代、立場はブロガー/ ウェブデザイナー、バンドマン/ 配信サイト編集長/ ローカルフェス主催者、エージェント/ プロデューサー/ 大学教員、前SXSWアジア事務局長など多岐に渡りますが、いずれも音楽が好きで、意気投合してこのイベントを始めました。

 今、わたしたちが立ち会っている時代、インターネットにより機会均等がもたらされ、私有から共有に向かう大きな流れは、人類の歴史の中でも希有な、大きな転換期なのかもしれません。そんな時代の中、YEBISU MUSIC WEEKEND がイベントのためのイベントではなく、「音楽」そのものを通じて、出会い、つながり、共に新しい音楽シーンをつくっていくきっかけになれば、と考えています。リスナーとミュージシャンが有機的につながり、新しい循環[サイクル]が生まれていく。みなさんとご一緒できることを、心からお待ちしています。

YEBISU MUSIC WEEKEND 2014-15実行委員会
大山裕之・飯田仁一郎・永田純・渡邉憲一

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