『AKIRA』で知られる漫画家/映画監督の大友克洋さんが、アニメーション制作スタジオ・OVAL GEAR animation studio(オーバル・ギア アニメーションスタジオ)を設立した。
このスタジオは、大友克洋さんが培ってきた映像表現と作家性を次世代へと継承することを目的に設立。
世界に向けて新たなアニメーション作品の発信を目指しており、すでに新規タイトルの制作が進行中。あわせて、アニメーター及び制作スタッフの募集もスタートした。
『AKIRA』などで知られる世界的漫画家・大友克洋
大友克洋さんは『童夢』『AKIRA』などで知られる漫画家/映画監督。
アニメ関連では『幻魔大戦』(1983年)でアニメ制作に初参加、オムニバス映画『迷宮物語』(1986年)の中の「工事中止命令」で、短編アニメーション初監督デビューを果たした。
自ら監督をつとめた映画『AKIRA』(1988年)は、アニメーション史や映画史においても傑作として語り継がれており、国内外のクリエイターに影響を与えている。
そんな『AKIRA』には、当時は20代だった井上俊之さん、沖浦啓之さん、北久保弘之さんら“AKIRA組”とも呼ばれるアニメーターが参加。
大友克洋さんの価値観や共有/継承し、のちに『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』(1995年)などその後多くの傑作を生む一翼を担っている(氷川竜介さん著/KADOKAWA刊『日本アニメの革新 歴史の転換点となった変化の構造分析』に詳しい)。
新たに設立されたOVAL GEAR animation studioでも、そうした“大友克洋イズム”を継承した次代を担うクリエイターが生まれてくるかもしれない。
動向が気になる大友克洋の新作『AKIRA』『ORBITAL ERA』は?
前述した通り、OVAL GEAR animation studioではすで新規タイトルの制作が進行中。ここで気になってくるのは、これまでに発表された大友克洋さん関連の新作アニメーションとの関連性だ。
2019年には、大友克洋さんが監督をつとめ、サンライズ(現バンダイナムコフィルムワークス)が制作する新作SF長編アニメーション映画『ORBITAL ERA(オービタルエラ)』が発表。『AKIRA』と『スチームボーイ』(2004年)に続く作品として注目を集めたが、現時点までに公開時期などの続報はない状態だ。
2019年に発表された大友克洋監督の新作アニメ『ORBITAL ERA』
また、同じタイミングで『AKIRA』の新アニメ化と「OTOMO THE COMPLETE WORKS」プロジェクトも発表された。後者はのちに刊行されたが、前者に関しては続報がない。
もしOVAL GEAR animation studioで『AKIRA』の新作アニメが制作され、そこに若手クリエイターが参加する──1988年版『AKIRA』と同様の座組となれば、往年のファンにとってはこれ以上なくアツい展開だろう。
新アニメスタジオの親会社はクリエイティブプロダクションのANDENT
なお、OVAL GEAR animation studio(オーバル・ギア アニメーションスタジオ)は、株式会社ANDENTの子会社である株式会社オーバル・ギアの内部に設立されている。
株式会社ANDENTは、以前は株式会社stuとして、TVアニメ『イエスタデイをうたって』やミュージカル『刀剣乱舞』の10周年を記念した展覧会などに携わってきたクリエイティブプロダクション。今回のアニメスタジオ設立と同日に社名を変更した。
株式会社ANDENT
同社は今後、株式会社ANDENTとして、映像やアパレル、LBE(ロケーションベースエンタテインメント)などにおいて、オリジナルタイトルやブランド、新しい体験を複数リリースするとしている。
この記事どう思う?
関連リンク


0件のコメント