同人誌即売会「COMITIA(コミティア)」の実行委員会会長・中村公彦さんが、4月26日に亡くなっていたことがわかった。
実行委員会が4月29日(水)に公式サイトへ掲載した発表文によると、中村公彦さんはかねてよりがんにより病気療養中だったという。
発表文には「コミティアがずっと続いてゆくことが中村の一番の希望でした」と綴られており、今後の「COMITIA」の開催予定に影響はないという。
後日、実行委員会によって「お別れの会」が行われる。日程や詳細は、決まり次第「COMITIA」公式サイトなどで告知される。
「COMITIA」設立から参画してきた功労者・中村公彦
中村公彦さんは1961年東京都生まれ。成蹊大学卒業。在学中より、漫画情報誌『ぱふ』の編集部員となり、1988年から1993年の退職までは同誌の編集長をつとめた。
1984年の『ぱふ』在籍時より、創作同人誌展示即売会「COMITIA」の設立に参画。翌1985年より、実行委員会の代表をつとめた。
2022年には、11月開催の「COMITIA142」をもって、当時副代表をつとめていた吉田雄平さんへ代表を交代。自身は実行委員会の会長に就任し、運営に携わっていた。
「COMITIA」がプロの漫画家、作家を輩出する場となっていたことが評価され、2013年には第17回文化庁メディア芸術祭で功労賞を受賞している。
3万人近い来場者を集める即売会「COMITIA」
「COMITIA」は、2次創作ではないオリジナル作品のみを対象とする同人誌即売会。
当初は100サークルほどの規模で始まったが、現在は年4回、東京ビッグサイトで開催。6000サークル、3万人近い来場者を集めるイベントとなっている。
また2003年からは、会場内で出版社が作品の持ち込みを受け付ける「出張マンガ編集部」を開始。多くのアマチュア作家に、商業デビューへの門戸を開く場ともなった。
「COMITIA156」に向け準備中だった中村公彦さん
コミティア実行委員会の発表によれば、中村公彦さんは2026年に入ってから体調が思わしくないことが多かったものの、2月22日に開催された「COMITIA155」にも参加。
6月7日(日)開催予定の「COMITIA156」に向けた準備を進めていたという。
実行委員会は、「スタッフ一同、言葉を失っております」とコメント。その上で「コミティアがずっと続いてゆくことが中村の一番の希望でした」と説明している。
「COMITIA156」当日に予定されていた「会長・中村公彦の交流スペース」については、内容を変更した上で実施を検討しているという。詳細は決まり次第、発表される。
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